横浜市立大の嶋田紘(ひろし)前医学部長(64)にパワーハラスメント(地位を利用した嫌がらせ)などを受けたと、松本千鶴医師(33)が訴えている問題で、松本医師の代理人は25日、本多常高理事長らに再調査を申し入れた。「研究用パソコンを取り上げられ研究を妨害された」との訴えを、被害と認定されなかったため。
同大ハラスメント防止委員会は、松本医師が申し立てた7件のうち2件を嫌がらせと認定、嶋田教授は今月6日に学長文書厳重注意処分を受けた。
だが、松本医師が最も訴えたかったという研究用パソコンの件は認定されず、手元にパソコンがないため学会発表を取りやめざるを得なかったという。
同大人事課は「防止委で対応を検討する」とコメントした。【野口由紀】
毎日新聞 2008年6月26日 地方版