人材サービス大手のグッドウィル・グループ(GWG)は25日、日雇い派遣子会社のグッドウィル(東京・港)を7月末をメドに廃業すると発表した。昨年末の介護事業撤退に続き、創業事業も不祥事と規制強化の流れから廃業に追い込まれた。今後は米大手ファンド、サーベラスなどの支援のもと技術者と製造業の派遣に注力する。ただ企業イメージは大きく低下、顧客離れに歯止めがかからない不安定な事業基盤は変わらず、再建の先行きは不透明だ。
GWGは25日の臨時取締役会でグッドウィルの廃業を決議した。「内部監査など不祥事の再発防止対策を進めたものの、事業継続が困難となった。苦渋の決断で、ざんきの念に堪えない」。同日に記者会見したグッドウィルの中元一彰社長はこう述べた。(25日 20:46)