生まれつき心臓に病気があった生後3カ月の長男が亡くなったのは手術ミスが原因だとして、大阪府内に住む両親が25日、関西医科大(大阪府守口市)に約6200万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。関西医科大は「現段階ではコメントはできない」としている。
訴状によると、長男は06年8月、同大付属枚方病院(枚方市)で、出生前に肺動脈と大動脈をつないでいて生後2、3週間で閉じるはずの「動脈管」が閉じない「動脈管開存症」などの心疾患があると診断された。同11月、動脈管を閉じる手術中に容体が悪化し、3日後に死亡した。両親は「医師が動脈管ではなく、まちがえて大動脈を閉じたためだ」と主張している。