岡山放送局

2008年6月25日 21時52分更新

四川大地震に派遣の医師会見

中国内陸部で起きた四川大地震の被災地で、医療支援にあたっていた岡山市の国際医療ボランティア団体「AMDA」の医師らが帰国して会見し、「現地では、睡眠障害などを訴える人が多く地震によるショックは癒えていない」と述べて、今後、被災者の心のケアが重要になるという考えを示しました。

岡山市で行われた会見には、四川大地震のあと、被災地で医療支援にあたっていた医師の王達紘さんと、医療品の調達などにあたったAMDAの職員ニティアン・ヴィーラヴァーグさんの2人が出席しました。

このなかで王さんは、震源に近い四川省の成都やその周辺の病院でけが人の手当てをしたことなどを報告し、現地と海外の医師が協力して医療活動は順調に進められていると説明しました。

そのうえで、「現地では、余震を恐れて睡眠障害などを訴える人が多く人々の地震によるショックは癒えていない」と述べて今後、被災者の心のケアが重要になるという考えを示しました。

またヴィーラヴァーグさんは「親を失った子どもも多いが、まだそのショックから立ち直れていない」と述べて子どもたちに対するカウンセリングの必要性を訴えました。