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「変態」記事に漫画家が抗議 毎日側の対応にネットで批判

2008/6/25      このエントリーを含むはてなブックマーク はてなRSSに追加 この記事をBuzzurlにブックマークする この記事をクリップ!   Yahoo!ブックマークに登録   newsing it!   コメント(5)  

   毎日新聞の英語版ニュースサイト「Mainichi Daily News」が多数の「変態」記事を世界に配信してたことが発覚したが、記事のネタに使われた漫画家が毎日新聞に抗議していたことが分かった。しかし、毎日側の回答があやふやだったばかりか、「ブログで書かないでほしい」などと言われたため、漫画家がそれをブログで暴露、ネットで毎日新聞に対する反発が拡大している。

「海外の恥さらしは防衛省さんに申し訳なすぎる」

でこくーるさんのブログには「ネタとしてすごくおいしい」とも書かれている
でこくーるさんのブログには「ネタとしてすごくおいしい」とも書かれている

   記事が書かれたのは「Mainichi Daily News」の「WaiWai」というコーナー。ここには、「六本木のレストランで豚を獣姦し、その後食べた」といった変態記事が紹介されていた。漫画家の「でこくーる」さんが毎日新聞に抗議したのは、「「防衛省の『ロリータ』漫画キャラクターでその内実が明らかに」という記事だ。

   問題の記事には、

「サイゾーによれば、パールハーバーと南京大虐殺の後継である政府省庁が、テディベアを持ってメイド服を着たかわいらしい漫画の少女キャラクターに日本の防衛策を説明させるようになった」

とある。「でこくーる」さんは「まんがで読む 平成17年版 防衛白書」の作者で、記事で書かれている内容はこの漫画を指していると思われる。

   08年6月24日付けの「でこくーる」さんのブログには、毎日新聞に抗議をした経緯が綴られている。まず友人からJ-CASTニュースの記事を知らされ仰天。「WaiWai」に書いてあることは全く事実でなく、自分が「HENTAIな漫画の作者」と思われるかもしれないと感じた。さらに、

「自分の仕事が内容改竄紹介含みで海外の恥さらしになってると思うと、防衛省さんに申し訳なすぎる…。」

と悩んだ。しかも、「パールハーバーと南京大虐殺の後継である政府省庁」という表現は、あまりにも度が過ぎていて、防衛省に正式な謝罪があってしかるべきだ、と考え自身で毎日新聞とコンタクトを取った。

   「でこくーる」さんのもとに電話をかけてきた毎日新聞側の対応はこんな風だった。

「『でこくーる個人にどんな迷惑がかかったのか?万一そういったことがあったら誠心誠意処置を取らせて頂くがブログに書くな』と言われました」

「『ブログに書くな』なんて卑怯」

   「でこくーる」さんはJ-CASTニュースの取材に対し、毎日新聞の対応は、「とりあえずごめんなさい」という趣旨で、とにかく早く切り上げたい様子だったため、「この件はブログに書かせて頂いて構いませんか?」と断りを入れたところ、「毎日新聞社全体の問題ではないので、それはやめて下さい」と言われたそうだ。ブログを書くことを止められたことについて、

「たかだか一漫画家のブログに対して何故、という感想以外には、想像がつきかねます」

と腹立たしそうだった。

   ネットでは毎日新聞側の「ブログに書くな」に強く反応。「mixi」の日記やブログ、「2ちゃんねる」にも複数のスレッドが立ち議論が起こっている。「でこくーる」さんのブログのコメント欄には、

「『ブログに書くな』なんて、なんと卑怯なのでしょう」
「毎日新聞社がジャーナリズムの名に値しないことが判りますね」
「毎日に言われても書いてくれたでこくーるさん、素敵です」

といった毎日新聞批判が並んでいる。

   J-CASTニュースは毎日新聞に対し、「ブログに書くな」と言った理由について取材を申し込んでいるが、まだコメントはきていない。

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