無事にひきあげられる子猫=22日午後4時ごろ、大分市勢家町1丁目、水野写す迎えに来た母猫と一緒に帰っていく子猫。母猫がしかっているようだった=22日午後4時ごろ、大分市勢家町1丁目
猫が落ちた――。梅雨空が続く大分市で22日、中心部を流れる川のコンクリート護岸に必死にしがみつき、ミャアミャアと鳴き声をあげる子猫を市民が見つけた。すぐに消防署へ通報。消防隊員4人が駆けつけた。
隊員たちは棒を使って子猫を護岸から離し、タモ網でキャッチ。無事救出に見守る住民も一安心したが、問題は子猫のその後。「この子猫どうしよう?」と消防隊員が困っていたら、近くの茂みからひょっこり母猫が現れた。
消防隊員が子猫を放すと、子猫は母猫に駆け寄って甘えるようにじゃれついた。梅雨の影響で川は増水していただけに、母猫は頭をコツンとぶつけ、「なぜはぐれたの。落ちたら危ないでしょう」とご立腹の様子。しかられた子猫はトボトボと母猫について帰っていった。(水野梓)