増田周作のおはようコラム

ケイマン諸島は魚の宝庫 浜で魚を売る
6月25日(水) 更新

珊瑚礁のグランドケイマン沖合に投錨の大型客船4隻

 16日夕刻、ニューオリンズを出航して、ミシシッピ川を7時間かけて下り、キューバの西側の海域を通過、19日早朝、英領グランドケイマンに到着した。キューバがこれほどアメリカに近いとは、想像もできなかったところで、東西冷戦時代に、旧ソ連がミサイルをキューバに持ち込もうとして、一戦も辞せずとのアメリカ側の強硬な姿勢で引き返した事件が想いだされる。老衰が懸念されるカストロはどうなっただろう。
 珊瑚礁の上の平坦なケイマン諸島のうち、グランドケイマンはその中心地で、「宝島」の伝説などで知られる。他のカリブ海諸国と違って、イギリスの連邦下に留まり、治安の良いリゾート観光地として、経済的にも安定している。ただそれだけの島で、上陸しても観るところはなさそうなのに、朝ほぼ同時刻に「飛鳥U」の外に3隻の大型客船が錨を降ろした。埠頭がないので、沖合いに錨を降ろすのだが、4隻も並ぶ機会は滅多にない。猛暑と強烈な湿気の中を、4隻がレンズに収まる撮影ポイントを求めて、ひたすら歩き、ようやく目的を達した時には、もうグッタリ。船に戻るのがやっとだった。
 それでも、一風呂浴びて生気が戻り、一局碁を打って快勝。通算4勝1敗になった。
「増田周作のおはようコラム」は平日の毎日更新します。
土・日は論語講座を発信しますが、祝日はお休みです。
 
日新フォトミュージアム

※写真をクリックすると拡大します。


大型客船が沖合に4隻並んだ珍しい写真。「飛鳥U」は左端。





鎌倉通信

6月25日(水) 更新

−会社/経営11−

6月は大多数の企業が株主総会を開催する。
毎年、株主総会の集中日というのが出現するが、今年は上場している3月期決算企業の48%にあたる会社が27日とのことだが年々このパーセンテージは落ちてきている。先月は決算発表日が5月15日に集中した。分散化しようという動きはあるようだが、どうも日本人の心中は群れたがるDNAのようなものがあるようだ。
しかし、近年は集中型をやめ、独自に早めに開催するという企業も増えつつある。特に、消費者直結型の企業、3次産業系の企業や伝統にとらわれない新興企業は自由な発想のもとに株主総会を開催する傾向が強い。
開かれた株主総会とか、もの言う株主の増加あるいは会社は誰のものかといったような論調が強くなる中、今後ますます集中日排除型の株主総会が増えてくるだろう。
本来、株主とはどういう位置にいるのか、会社にとって株主とは何なのか、逆に株主個人にとって会社とはどういう関係にあるのかといった基本的な関係を見直す一つの機会が株主総会なのだといえる。大方の一般株主にとっては株主総会は会社の1年間の総決算の報告、そしてその結果の配当の有無を確認する場としか受け取ってないのではないだろうか。
えてして会社の経営者というのは会社の維持、即ち自分の立場の存続に汲々としており、そのための利益追求にまず目が行き、普段、株主のことは念頭にはないといっていい。例外は経営を左右する大株主が存在する場合はこの限りではなくその株主の顔色を窺うが、一方、個人、少株主は念頭に入っていないと言ってよい。利益を創出でき、配当が可能になり自分の首も安泰となった時、結果的に株主に利益を還元し、要望に応えたと胸を張り、株主総会が無事終わったことにホッとしているのがオチである。出資してもらっているなどとは露とも思っていない経営者が多い。今までにも株主無視、自己主義的経営、放漫経営で葬りさられた会社や経営者もすくなくない。
とはいってもこんな経営者ばかりではない。ほとんどの経営者は真面目である。
経済の好・不況やその業界の浮沈が根底にはあるが、株主、従業員、取引先、地域社会の良好な関係と経営者の倫理・コンプライアンス意識が明確であればその企業は間違いなくバランスの良い経営がなされていくと思う。大部分の経営者は日夜努力を惜しまず汗を流しているのである。
「株主は株式(資本)の所有者であっても会社そのものの所有者ではない」というのが一般的な解釈と思われるが、一般株主ももう少し企業、経営者に対し株主という利害関係者の立場で広く関心を持つ必要がある。(古河)




人替わりコラム

6月25日(水) 更新

大石克己のニュートラ通信

古巣

近頃、同業の商業車専門誌の編集長と話す機会が多いのだが、日本最古のモーター雑誌をうたう某MV誌の編集長からは、深刻な相談を持ちかけられた。彼は昨年、同業からヘッドハンティングされ、三顧の礼で編集長に迎え入れられたのだが、次第にその会社の社長の嘘で塗り固められた実像が明らかとなり、いま非常に悩んでいるのだそうだ。某MV誌は、かつての私の古巣でもあり、まさに「どこかで聞いたような話」なのだが、「移る前に相談してくれれば、社長が本当はどんな人物かきちんとアドバイスしてあげたのに…」となじったものの、事態はかなりひっ迫しており、社内の亀裂は決定的なのだという。幸いにして、会社に出資しているオーナー(例によって社長の口車に乗せられ、多大な借金の肩代わりをさせられた…)が別にいて、そのオーナーは社長との関係を完全に断ち、編集長を全面的にバックアップする意向なので、いかに社長の影響力を排除するかが現在の課題とのこと。ただ、この編集長は口達者な社長に簡単に騙されたように、人が好すぎるところがあるので、かつて何度も何度も煮え湯を飲まされた私としては、「毒蛇は頭を叩き潰してもまた鎌首を持ち上げる。完全に頭を切り落とさなきゃダメ!」というアドバイスをしておいた。事実、その社長はオーナーの意向が変化し始めたことを敏感にキャッチすると、素早くスポンサー筋を回って、「近々広告代理店を立ち上げる。某MV誌の広告は私が一手に引き受けるので、宜しく!」と言って回っているそうだ。これについても、「広告の出稿は会社対会社のことなので、あやふやな対応をせず、スポンサーに完全に納得してもらうまできちんと説明しなければダメ!」というアドバイスをしておいた。世の中には、口先一つで人を騙して何ら恥じることのない詐欺師的な人間がいる、そして悲しいかな、口八丁手八丁な人間の大ボラにコロッと騙されてしまう人間も大勢いる。某MV誌のお家騒動の帰趨は、私自身はまだ楽観してはいないのだが、この30年間、平気で嘘を吐いて回る人間をはびこらせたこと自体、この業界の脇の甘さに苦い思いを抱いている。せめて最後くらいは真面目な人間が報われる、「正義が勝つ」ストーリーで終わらせたいと切に願っている。
このコラムは日新出版編集担当者がそれぞれのエピソードをもりこんで構成しています。
日・祭日を除く毎日、人替わりでの更新となります。
 





 
 

面白くてその日から役立つ毎日替わりの豪華執筆陣

【おはようコラム執筆】増田 周作
日新出版・トラックショー・Truck−X創始者

【月曜日担当】
伊与田 覚
歴代総理の師安岡正篤直弟子 日本論語の第一人者

【火曜日担当】中田 信哉
流通学の権威トラック界の超有名人 神奈川大学教授

【水曜日担当】古河 隆 
日本フルハーフ顧問(前社長)。豊かな文人的素養の持ち主

【木曜日担当】角野 圭一
専門は物性(磁性)物理学 横浜国大名誉教授工学博士

【金曜日担当】鈴木 純子
紅一点、文化放送の現役美人アナ。気象予報士。

【土・日曜日担当】伊与田 覚 (月曜日の再掲載)

その他ユニーク個性丸出しの日新出版社員総出の人代わりコラム

 

6 月の人替わり担当者
 

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於久田  
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大石  
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箱崎
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澤田
  
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秋林路 
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岡田
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永沼