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【2008年06月25日19時00分 更新】

2008年 6月25日(水)


八幡浜市議会・宮本議長が辞職表明

ついに辞任です。
議長への不信任などを巡り空転が続く八幡浜市議会ですが、宮本明裕議長はきょう、混乱の責任をとって9月の定例議会で辞職する意向を明らかにしました。
記者会見で宮本議長は「9月定例の冒頭で辞職するという決意をいたしました。
これ以上議会が混乱してもいけないし、これ以上市政が混乱してもいけないので、市民の皆さんに大変申し訳ない」と陳謝したうえで、辞職を決断するに至った理由として2度の流会で議案審議ができず、議長人事と議案審議がこのまま平行線たどることの混乱に対する責任を取ったと述べました。
一方、反議長派の議員16人が宮本議長が就任する際に任期を1年とする密約があったと証言したことについては、宮本議長は「その約束はない」と改めて否定しました。
宮本議長は99年の議長選で同僚議員を現金を渡した贈収賄事件で逮捕され、執行猶予付きの有罪判決を受けましたが、旧八幡浜市と旧保内町が合併した後、2005年9月に新八幡浜市議会の議長に選ばれていました。
しかし、八幡浜市議会では去年の12月から4回の議長不信任案が可決され、6月定例議会と臨時議会では初日に会期日程が否決され2度にわたる流会という異常事態となっていました。
そして提案予定だった23議案については審議されないまま、きのう高橋英吾市長が臨時幹部会を開き14案件についてすでに専決処分しています。
また、今回の宮本議長の辞任について高橋英吾市長は「市政を担う両輪の一方である市議会が正常化に向けて一定の前進をしたと受け止めている」とコメントしています。


ネット書き込みで 少年を逮捕へ

県内からインターネットの掲示板に「子どもを殺す」といった内容の書き込みが行われた事件で、警察は、現在、威力業務妨害の疑いで、10代の少年の逮捕状を請求していて逮捕する方針です。
この事件は、今月22日、インターネットの掲示板に「今から大量の子供を殺す。
準備万端だぜ」という書き込みが県内から発信されたものです。
警察では、秋葉原・無差別殺傷事件が発生したこともあり、県教育委員会に内容を知らせ注意を呼びかけると共に、軽犯罪法違反や威力業務妨害の疑いで捜査していました。
その結果、県内に住む10代の少年が発信元であることを突き止め現在、逮捕状を請求していて、威力業務妨害の疑いで逮捕する方針です。
この書き込みを巡り、西条市内の小学校2校できのうとおとといの2日間児童が集団下校をしたほか、3年生以上の授業を1時間早く切り上げるなどの対策をとっています。


ヤミ金 集団告発

法外な高い金利で融資するヤミ金融業者の被害者団体などが全国一斉に業者を告発したのに合わせ、県内の市民グループがきょう県警本部に被害の事態を説明しました。
きょうは金融被害者を支援している松山たちばなの会のメンバーや弁護士らが県警を訪れ、県内のヤミ金融の現状を報告しました。
そして今年に入って56業者に対し、県内の16人が、あわせて1000万円以上支払った事などを説明し、被害者が警察に相談した際、「借りた金は返す」と指導するなどのケースもみられるとして、法外な高金利に対しては返さない解決方法もあるなど現場での適切な対応を求めたということです。
ヤミ金融をめぐっては、県内の11人がおよそ3500万円の損害賠償を求めた裁判で、今月、最高裁が「ヤミ金融は反倫理的行為に当たる不法行為で、元金を損害額と捉え損害賠償請求を認める」という初めての判断を示していて、今後の訴訟にも影響すると見られています。


宮本議長が辞任へ

議長への不信任などで空転が続く八幡浜市議会の宮本明裕議長が、混乱の責任を取り、辞任する意向を固めました。
八幡浜市議会では宮本議長への不信任案がきのうまでに4度可決され反議長派の議員が議会日程案も否決するなどして今月9日の6月定例議会が初日で流会したのをはじめ、おとといの臨時議会も初日で流会するなど異常事態が続いています。
反議長派は宮本議長が就任時に1年間で交代するとの申し合わせがあったなどと主張。
これに対して宮本議長は記憶にないなどとして対立状態が議会の混乱を招いていました。
八幡浜市議会では補正予算案などが審議されない状態となったためきのう、高橋市長が14議案を先決処分するという異例の措置をとる事態となりました。
こうした混乱に収拾のメドが立たないため宮本議長が辞任する意向を固めたとみられ、きょう午後にも記者会見を開いて正式に進退を明らかにする方針です。


県内フェリー3社、サーチャージ導入へ

原油価格の高騰を受け、来月からの運賃値上げを決めている県内3つのフェリー会社が、今年10月から新たに燃料費に連動して運賃を調整する制度を導入することを決めました。
四国運輸局によりますと、バンカーサーチャージと呼ばれる「燃料油価格変動調査金制度」を導入したのは、四国開発フェリー、九四オレンジフェリー、宇和島運輸の3社です。
この制度は、燃料費の上昇に合わせて調整金を運賃に加算するもので、全国の長距離フェリーの多くで導入されています。
3社の届けによりますと今年10月以降、重油1キロリットルの現在の基準価格・6万7500円が、4000円上昇するごとに乗客一人当たり70円から200円が上乗せされ、3ヵ月毎に見直されます。
また、これとは別に来月1日から、大阪行きの関西航路で一律500円、大分行きの九州航路で300円から400円、それぞれ旅客運賃が値上げされるため、フェリー利用者の負担がさらに増しそうです。


飛島建設が四国3営業所廃止へ

全国準大手の飛島建設が、四国3県の営業所を今月一杯で、廃止する事になりました。
大型公共工事が減る中、事業シェア維持のため大幅な経営の見直しが進められる見通しです。
飛島建設では中期3カ年計画で現在の11支店、41営業所を、6支社、25営業所に統合し従業員に関しても200人削減する方針を示しています。
これに伴い愛媛、高知、徳島の営業所は高松に置かれる四国営業所に統合され、現在、四国内にいる従業員55人に関しても減員される見通しです。
飛島建設は今年3月期に108億円の経常損失を計上していて、全国的に公共工事が削減される中これまでの地域密着型スタイルを見直し、収益が見込める地域や分野に経営資源を集中することで現在の事業シェアを維持しようという狙いがあると見られます。


大洲の焼肉店で食中毒

大洲市内の焼肉店で食事をした高校生18人が下痢や発熱などの食中毒症状を訴えている事が分かり、保健所は、この焼肉店をきょうから3日間の営業停止処分にしました。
営業停止処分を受けたのは、大洲市若宮の焼肉店「大ちょうちん」です。
八幡浜保健所によりますと今月14日にこの店で焼肉などを食べた大洲市内の高校生と保護者ら56人の内高校生18人が15日から17日にかけて下痢や発熱などの食中毒の症状を訴えました。
この内、16人が病院で手当てを受けましたが、現在は、回復しているということです。
保健所では、患者の症状や食中毒菌のカンピロバクターが検出されたことなどからこの焼肉店での食事が原因の食中毒と断定し、大ちょうちんをきょうから3日間の営業停止処分にしました。
食中毒症状を訴えた高校生は地元私立高校野球部の生徒ですが、夏の高校野球県大会への影響はないということです。


上村町長が次期上島町長選挙へ出馬表明

越智郡上島町の上村俊之町長はきょう今年10月末に告示される町長選挙に2期目を目指して出馬する考えを示しました。
これはきょう開かれた上島町議会で上村町長が一般質問に答えたものです。
上村氏の答弁【22分07秒〜22分23秒】「現在、私は、気力・体力・胆力とも充実しておりますので、本日をもって正式に立候補の表明をさせていただきます。
」上村氏は旧弓削町生まれの51歳で、地元の町議会議員や町長を務めた後、2004年に合併した越智郡上島町の初代町長として当選を果たしました。
上村氏は、町政運営にあたっては、「思いやりのある健康福祉の町づくり」や、「地方分権にふさわしい町づくり」などの4つを公約の柱として、力を尽くしていきたいと述べました。
上島町長選挙は、今年10月28日に告示され、11月2日に投票が行われますが、上村氏のほかに表立った動きは出ていません。


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