顔認証型たばこ自販機 新聞や雑誌などの写真でたばこを購入できることが判明
成人識別ICカード「taspo(タスポ)」導入以来、トラブルが続く中、顔認証型たばこ自動販売機で、新聞や雑誌の掲載写真で、たばこを購入できることが判明した。開発元は、改良を進めていることを強調している。
成人識別ICカード「taspo」の導入以来、「カードぶら下げ問題」などトラブルが続いている。
辰巳屋高橋商店の高橋 富久次さんは「taspoになってから、7〜8割パタッと減になっちゃったもんだからね。(顔認証型については)お客さんに、こういう機械もあったのかと...。それからどんどん売り上げが伸びてきました」と話した。
福島・郡山市内の辰巳屋高橋商店では、カードいらずの手軽さから、顔認証の自販機だけが好調で、売り上げ減にあえぐ店の救世主になっている。
しかし、この顔認証型たばこ自動販売機は、「スーパーニュース」の安藤優子キャスターが表紙の雑誌でも認証されるなど、新聞、雑誌の掲載写真でたばこを購入することができ、「未成年の購入を防ぐ」という本来の目的を果たせていない状況となっている。
開発元のフジタカ郡山営業所・桑野智雄所長代行は「(改良して)写真を受けつけない成人判定ソフト、こちらの方は開発済みでございますので」と、改良を進めていることを強調した。
こうした中、24日にJT(日本たばこ産業)の株主総会が行われた。
株主の最大の関心事は、1箱1,000円説も取りざたされている「たばこ増税論」に関することだった。
日本たばこ産業の山田良一副社長は「わたしども、このお話につきましては、全体として財源のつじつま合わせのための、大変取りやすいところから取るという、安易な議論だというふうに思っております」と語った。
会場の株主からは「好きな人もいるんだからね、たばこ!」との声も上がった。
FNNの世論調査では、たばこを1箱1,000円に値上げすることについて、ほぼ半数が賛成し、反対を8.4ポイント上回った。
また、6月からアメリカ・ニューヨークでは、全米で最も高いたばこ税が課せられている。
6月、たばこがおよそ2ドル値上げされ、1箱およそ10ドルと、日本円で1,000円を超えたニューヨーク。
ニューヨークの人は「値段が上がろうと、あまり影響はないわ」、「ずっとやめようかと思っていたけど、今回がいい機会」などと話した。
JTの株主総会主席者は「(値上げは)あり得ないと思うけども...、本数減らしても吸うかな」、「ほかにもっと(税金の)無駄使いがあるわけですから、考えてもらわないとね」などと話した。
(06/24 19:27)