ヤンキース、松井秀喜外野手(32)の父親、昌雄さん(64)=写真右=が今月7日、「おもいでの小樽」(テイチク)でソロ歌手デビューを果たした。“ゴジパパ”の愛称で、息子同様、歌謡界の台風の目を目指すのか。歌のみならず、注目の息子の恋愛問題や子育てについての考えを聞いた。
ゴジパパのCDリリースは今回が2度目。2003年11月に香西かおり(42)とのデュエット「ゆきずり物語」を出し、オリコン演歌チャート初登場1位の快挙を成し遂げている。
今回は、満を持してのソロデビュー…。
「夢にも思ってなかったことですよ」と謙遜するが、作曲の弦哲也氏が目の前で歌うのを聞き、「いいですねえ」と漏らしたのが運の尽き(?)。その場で、弦氏からレッスンを受け、とんとん拍子でレコーディングの話がまとまったという。
「こんな歌を覚えて歌えれば楽しいだろうな、と思っただけだったんですよ」と笑ってみせるが、その存在感はそのあたりのプロの歌手にはないものがある。
 録音中もキャリアのある歌手のように堂々としていた |
長年、石川県能美市(旧・根上町)で宗教家として人に教えを説いてきた。加えて、息子・秀喜が世界的なアスリートとなってマスコミ対応も慣れたものだ。
「人前で緊張感の中で自分の思いを伝えるのはそれは難しいものです。ただ、話すことに比べると、歌は楽しいですね。週に1度、発声のレッスンを受け、毎朝、自宅で歌のけいこをしていますが、まったく苦にはならない」
意外なことに、主宰する「瑠璃教」信者の前では歌ったことはない。
「信者300人ほどの小さな団体です。私が歌っていることを知って、“先生、すごいね”と驚かれるくらいですよ」
本業の宗教家とは別に、子育ての講演などもよく依頼される。
「子だ、親だ、というのでなく、対等の男として接してきました。私の養母で瑠璃教を起こした松井みよは生前、子供も大人も魂のレベルは同じ、対等の人格として接しよ、といつも言っていました。子供というのはあなたの子供であって、そうではない。世の中に役立たせる存在だ、と。私は2人の子を神から預かって、役立つ人間にしてきただけなんです」
ちなみに、みよさんは、秀喜の出生前の1970年に亡くなっているが、生前から「松井の名前でプロ野球選手が出る、新聞をにぎわす人間が出る」と予言。その通りになった。
さて、気になるのは女優、戸田菜穂(32)との破局の真相−。
「(破局報道まで)そのことは知らなかったです。正直言って、彼からは聞いていないし、私からも聞かない。真偽はわかりません」とこの部分はゴジパパ、歯切れが悪い。しかし、「うちは家内と私がニューヨークに行っても、秀喜のマンションには入ったことがないような親子関係です。どんな女性と結婚するのか、聞きたい気持ちはあるけれど聞けない。ただ、秀喜が決めたことなら心配はしていない」と松井家ならではの、事情を説明する。
ゴジパパが歌で成功すれば、息子の口から思わぬ言葉が飛び出すかもしれない…。
ZAKZAK 2006/06/27