記事入力 : 2008/06/24 17:01:39
【コラム】「近所の息子」の真実(上)
米国産牛肉騒動においても日本はやはり近所の息子役で登場した。生後20カ月以下の米国産牛肉に限り輸入を認める日本政府の「賢明さ」と韓国政府の「頼りなさ」を比較しながら、日本は近所の息子としての真価を遺憾なく発揮した。日本で狂牛病の牛が35頭も確認されているにもかかわらず、「日本は全頭検査をする」という一言に、確認された狂牛病の牛が3頭にすぎない米国よりも剛直なイメージが定着している。
しかし、比較されるほうの息子も悔しい思いでいっぱいだ。ろうそくを手にした人に「黄金律」と見なされる「生後20カ月以下」は修正が確実な基準だった。日本も米国による全面開放要求を同様に受けている。韓国が受け入れた全面開放に支障がなければ日本も相当な譲歩が避けられなかったが、韓国でトラブルが起きた“おかげ”で時間稼ぎができたにすぎない。近所の息子のほうこそ、米通商代表部(USTR)のシュワブ代表に韓国のキャンドル集会の写真を差し出す準備に余念がないはずだ。
2001年から実施してきた全頭検査も事実上終わった。日本政府が「科学的根拠を欠く検査に無条件で税金を使えない」という論理から、生後20カ月以下の牛を対象とした狂牛病検査に対する国庫補助を8月から中断するためだ。国産牛に農民生活がかかっている地方自治体は「自主的に継続する」と相次いで宣言しているが、日本の全頭検査は科学的理由に基づくものではなく、安全を宣言するための地方政府の広告塔へと意味が変わっている。
東京=鮮于鉦(ソンウ・ジョン)特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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