■ 室蘭市の累積赤字、昨年比31億円圧縮も健全化険しく
【2008年6月25日(水)朝刊】


 室蘭市は24日、開会中の第2回市議会定例会の総務常任委員会で、平成19年度各会計決算(見込み)の概要を明らかにした。累積赤字総額が18年度末に比べ31億円余り圧縮し、135億7400万円となった。一般会計余剰金は4億8900万円だった。

 特別会計(5会計)の累積赤字は1億7300万円。うち国保会計1億100万円、老保会計7200万円の赤字がそれぞれ発生したのが大きな要因。

 企業会計(7会計)は、赤字を32億6100万円圧縮、累積赤字が134億100万円となった。病院会計が患者増や単価上昇などもあり、医業収入が増加したため、赤字を1億9100万円圧縮、累積赤字も8億8600万円となった。

 決算見込みでは一般会計歳入が437億1900万円、歳出が432億3000万円。生活保護費や中小企業向けの貸付金、除雪費などが減少し不用額が生じ余剰金が発生した。

 市財政課は「31億円の赤字圧縮と言っても、一般会計からの繰り出しが20億円(港湾会計)あり、自助努力で赤字を解消した分は11億円余り。財政健全化にはまだ長い時間がかかる」とし、地道な取り組みが必要だとの厳しい認識を示している。
(佐藤重理)

 
 


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