2008年 6月 24日
岡山県議会、防災ヘリ導入は継続審査
6月定例岡山県議会に提案されている消防防災ヘリコプターの購入議案は、危機的な財政状況を受けて継続審査となる可能性が出てきました。県の提出した議案が継続審査となれば、平成に入って2回目です。消防防災ヘリコプターは、岡山県が約12億円で購入する議案を6月議会に提案しています。しかし、危機的な財政状況が明らかになったため、購入に賛成するか、一度見直して継続審査とするかで県議会最大会派・自民党の意見が大きく割れました。このあと開かれた総務委員会では県の担当者が、「今議会で可決しないと仮契約しているヘリが別に転用され、需要が多い現状では何年も購入できなくなる」と主張しました。しかし採決の結果、自民・民主県民・共産の賛成多数で継続審査となりました。27日の本会議で継続審査が決まれば、2004年9月議会のトンネル工事の議案以来平成に入って2回目となりますが、自民党は26日、この問題について改めて議論する事にしています。

中学生にタバコ販売、書類送検
未成年者と知りながら中学生にタバコを販売したとして、倉敷市のコンビニエンスストアの経営者など2人が24日、岡山地方検察庁に書類送検されました。未成年者喫煙禁止法違反の疑いで書類送検されたのは、倉敷市粒江のコンビニエンスストアの33歳の男性経営者と、アルバイトの67歳の女性店員です。警察の調べによりますと、2人は先月8日午前0時ごろ、市内の中学2年生の少年に、未成年者と知りながらタバコ1箱を販売した疑いです。その約6時間後、タバコを持っていた少年が補導され、違法な販売が明らかになりました。また、岡山県警は未成年者の喫煙による補導・検挙の状況を発表しました。今年1月から5月までに不良行為で補導された少年のうち、喫煙は4748人、全体の約49%で、増加傾向にあります。5月に喫煙で補導した少年143人の調査では36.4%にあたる52人が「コンビニで購入した」と話しているということです。

特定商取引法違反の業者に行政処分
床下の点検を装ってお年寄りの家を訪れ、商品を販売したとして、香川県は24日、岡山市の業者に対し、特定商取引法に基づく行政処分を行いました。勧告の処分を受けたのは岡山市北長瀬本町の会社、エクセル・クラブ・コーポレーションです。香川県によりますとこの業者は床下の点検に来たことを装い、「湿気がある。カビ臭い」などと言って高松市の79歳の女性など2人に対して、あわせて72万円の防湿剤を購入させました。さらに契約の際には契約内容を記した契約書面を交付していませんでした。今年4月、香川県がお年寄りから相談を受け、業者に聞き取りを行ったところ、別人を装って関与を否定するなど対応が悪質で、今後も被害が広がる恐れがあると判断し処分に踏み切りました。香川県では業者に対し来月9日までに改善策を報告させるほか、さらに違反が発覚した場合には業務停止命令を行う方針です。

岡山・久米南町長選挙告示
任期満了に伴う岡山県久米南町長選挙が24日、告示され、現職と新人の2人が立候補を届け出ました。立候補したのは、届け出順に現職で3選を目指す河島建一候補(62)と久米南町の元税務課長志部健一候補(60)のいずれも無所属の2人です。今回の選挙では厳しい財政状況下での財政改革や、町の活性化策などが争点となりそうです。久米南町長選挙は今月29日に投票が行われ、即日開票されます。

倉敷市の中学校で大学教授を招き授業
子供たちの学力向上を図ろうと、倉敷市の中学校で24日、教師が指導法を学ぶ、公開授業が行われました。これは岡山県が今年度から始めた「授業改革支援事業」の一環として行われたものです。倉敷市の庄中学校では、県内の小中高校の教師約90人が見守る中、ノートルダム清心女子大学の田中宏幸教授が国語の授業をしました。授業では宮沢賢治の詩「高原」に多用されている東北の方言にスポットを当て、岡山弁に訳したり、ペアを組んで音読し合ったりして、言葉の豊かさを実感させることに重点が置かれました。岡山県は去年行われた全国学力テストで全国平均を下回るなど、子供の学力の低下が問題となっています。県では今後も定期的にこうした公開授業を行うことにしています。

ホワイトタイガーの赤ちゃん
東かがわ市の動物園でホワイトタイガーの赤ちゃんが誕生しました。3年ぶりに誕生したかわいらしい赤ちゃん。来園者の注目を集めています。なんと赤ちゃんは三つ子!ホワイトタイガーの赤ちゃんが誕生したのは東かがわ市にある「しろとり動物園」です。先月11日に誕生したホワイトタイガーはわずか2週間で生まれた時の2倍、体長約40センチ体重約3キロにまで成長しました。育ちざがりの赤ちゃんは元気いっぱいです。しろとり動物園では22日から赤ちゃんの一般公開を行っていて、早くも動物園の人気者になっています。赤ちゃんは専属の飼育員の手で大切に育てられています。しろとり動物園でホワイトタイガーの赤ちゃんが生まれたのは3年ぶりで、動物園では毎日正午と午後2時の1日2回、実際に触る事ができる、スキンシップタイムを設けています。

学校給食牛肉偽装、精肉店店主ら2人に求刑
丸亀市の学校給食に外国産牛肉を国産と偽り納入したとして、詐欺などの罪に問われている精肉店の店主ら2人に検察側は24日、懲役2年を求刑しました。詐欺などの罪に問われているのは丸亀市の藤村精肉店店主、藤村由和被告(71)と、三豊市の食肉卸会社、村食の元従業員、元木繁春被告(34)です。起訴状などによりますと藤村被告らは去年3月、オーストラリア産の牛肉約460キロに国産と偽った証明書を付けて、丸亀市の学校給食に納入し、代金約67万円をだまし取ったものです。高松地裁丸亀支部で開かれた公判で、検察側は、「児童の安全を考えず、営業成績を向上させるための身勝手な犯行で、情状酌量の余地は無い」として、2人にそれぞれ、懲役2年を求刑しました。また、丸亀市の学校給食に偽装牛肉を納入した別の事件で、詐欺などの罪に問われている村食の元従業員、片山博行被告(33)に、懲役1年2カ月を求刑しました。判決は来月8日に言い渡されます。

真庭市の木材工場跡で火事
24日未明、真庭市にある木材チップの工場跡で火事がありました。ケガをした人はいませんでした。午前2時40分ごろ真庭市美甘にあるアサヒ架木製作所の工場跡から火が出ていると真庭市の職員から119番通報がありました。火は約1時間半後に消し止められましたが、この火事で鉄骨スレートぶき2階建ての工場、約1500平方メートルのうち、2階部分の約100平方メートルを焼きました。建物の所有者によりますと火事のあった工場では去年の秋ごろまで木材チップを製造していましたが、現在は操業しておらず、1か月ほど前から工場の解体工事が行われていたということです。警察と消防で実況見分をして火事の原因を調べています。

「桃太郎で観光振興を」市民グループが要望
岡山を「桃太郎」ゆかりの地として全国にPRしようと市民グループが24日、岡山市に要望書を提出しました。岡山市役所を訪れたのは県内の民俗学研究者などで作る「おかやま桃太郎の会」のメンバー5人で、立石憲利代表が岡山市の田中克彦観光課長に要望書を提出しました。要望書では岡山には吉備団子に白桃、鬼ノ城と材料が揃っていて、岡山が桃太郎伝説の本家であるとしています。その上で、岡山市も行政と民間が一体となって「桃太郎」を活用した観光振興策を推進すべきとしています。要望を受けた岡山市は「情報交換を行いながら岡山市のPRのため協力しあいたい。」としています。