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夕張を“反面教師”に 韓国から自治体関係者らの訪問相次ぐ
財政再建団体の北海道夕張市に、韓国の自治体関係者らが相次いで訪れている。市内の観光施設などを回り、破綻(はたん)の原因や現状を探る「夕張ドキュメンタリーツアー」の参加者全体に占める韓国人の割合は、昨年度、3分の1近くに上った。日本の失敗を“反面教師”にして、地域振興の在り方などを学ぶ狙いがあるようだ。
ツアーを主催する「夕張リゾート」によると、韓国にも炭鉱閉山後、観光事業に取り組んだ自治体があり、夕張の破綻は大きなニュースとして注目を集めた。
ツアーでは、石炭産業の歴史を伝える石炭博物館や市役所などを約3時間で見て回る。破綻の経緯も詳細に説明するが、参加者からは毎回「国や北海道に責任はないのか」「事業を始める際のリスク管理はできていたのか」などの質問が出るという。