【北京24日共同】北京市にある北京五輪のメーン会場、国家体育場の周辺で24日までに、地対空ミサイルの発射装置が配備された。
配備されたのは国家体育場から約1キロ離れた五輪センター体育場のそばで、周囲は柵で囲われている。柵の内側に発射装置が2基あるのが確認でき、近くには装甲車のような軍用車両やレーダー装置もあった。
敷地内では軍兵士らが警戒に当たり、緊張感が漂っていた。柵の外側は一般道で、散歩をしていた男性は「数日前に配備されたけど、実際に使うことはないだろう」と話した。
中国では3月、国内線でガソリンを使った航空機テロ未遂事件が起きており、当局はテロ対策を強化。北京市中心部の上空は航空機の飛行が禁止されている。
テロ発生が懸念された2004年のアテネ五輪では、地対空誘導弾パトリオットを含むミサイルが配備された。