大山容疑者宅に家宅捜索に入る大阪府警の捜査員ら=23日午後11時33分、神戸市西区
大阪市北区のJR大阪駅で22日、女性3人が相次いで腕を切りつけられるなどした傷害事件で、大阪府警は23日夜、刃物で3人を切りつけたとして、神戸市西区池上2丁目の無職、大山和歌(かずか)容疑者(38)を傷害容疑で逮捕した。同駅構内の防犯カメラに映っていた不審な人物と体格などの特徴が似ているという。調べに対し大山容疑者は「やっていない」「考えさせてくれ」などと話しているという。
捜査1課の調べでは、大山容疑者は、22日午後1時半ごろ、大阪市北区のJR大阪駅構内で、ホーム下の踊り場周辺にいた通行人や、ホームで電車待ちをしていた女性3人を刃物で切りつけ、けがを負わせた疑い。
府警によると、事件直後の同日午後1時50分ごろ、JR大阪環状線の別の駅で、大山容疑者とみられる女が、「電車の自動ドアに体を挟まれた」と言いがかりをつけ、トラブルになったことから、駅員が顔や服装を覚えていた。また、この駅の防犯カメラにも、大阪駅と同じ不審な人物が映っていた。
また府警は、大山容疑者の知人から「大阪駅周辺に立ち寄り先がある知り合いに間違いない」との申告を受けるなど複数の情報提供があったことから大山容疑者を割り出し、23日夕に任意同行を求め、事情を聴いていた。
3人のけがはいずれも軽傷で、傷口からカッターナイフなど小型の刃物が使用されたとみられる。