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サントリー、ビール事業悲願の黒字化へ 参入45年で初

2008年6月24日3時2分

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写真佐治信忠・サントリー社長

 サントリーの佐治信忠社長は23日、朝日新聞のインタビューで「売り上げが伸びており原材料費の高騰分を補っている」と話し、ビール事業が08年12月期に黒字化する見通しを明らかにした。実現すれば63年にビール事業に本格参入して以来初めて。

 今年初めには、09年12月期での黒字化を見込んでいたが、前倒しされる見込み。高級ビールの「ザ・プレミアム・モルツ」や第3のビールの「金麦」「ジョッキ生」の販売増が寄与しているという。

 サントリーの07年12月期の連結売上高は約1.5兆円で、ビール事業の売上高は15%の2252億円。同期も黒字化に近づいたものの、ザ・プレミアム・モルツなどの販促費がかさみ、かなわなかった。

 ビール系飲料では、キリンが2月、アサヒが3月、サッポロが4月に値上げしたが、サントリーは家庭用缶ビール類の値上げを9月まで延ばしている。据え置きの理由は「チャンスだと思ったから。(夏の)ビールシーズンをまたいで、我々の商品を飲んだことがない人に(安い)価格で試してもらいたい」。

 今年1〜3月のサントリーのビール系飲料(発泡酒、第3のビール含む)のシェアは12.8%で、3位サッポロに0.5ポイント差まで肉薄。今年上半期で初めてサッポロを抜くとみられていることについては「3、4位の争いは大して関心がない。シェア20%、25%を狙わないと意味がない」と強気の姿勢を示した。(五十嵐大介)

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