2008年 6月 23日
チボリ問題で代表者会議
倉敷チボリ公園の新たな再建案が提案されたのを受けて、倉敷市の伊東香織市長と市議会の代表が話し合いを持ちました。倉敷市単独では財政支援を行わない事を確認しました。話し合いには、伊東市長と平井市議会議長、市議会8つの会派の代表者が参加しました。伊東市長は、「チボリ事業は岡山県が主導して行ってきたもの」として、今後、倉敷市単独では財政支援を行う意思がない事を伝えました。各会派の代表者から異論はなかったということです。今月20日に開かれたチボリ・ジャパン社の取締役会では、坂口正行社長が、公園部分を3分の1に縮小して残りの土地を東京の不動産業最大手、三井不動産が開発し、アウトレットモールとする案を提示しました。この案について、来月末までに結論を出す事になっていて、市議会では、その結果を見て、対応を考えたいとしています。この問題について、23日の県議会特別委員会でも議論されました。県の担当者は、公園の面積が3分の1程度になれば、地元の倉敷市が主体となって支えるのが良いとする石井知事の考えを説明しました。

岡山市のゴミ有料化、委員会結論持ち越し
岡山市家庭ごみ処理有料化問題で、市議会の委員会が23日開かれ、有料化の時期などを協議しましたが採決には至らず結論は持ち越されました。家庭ごみの有料化は当初、今年12月の実施を目指していましたが「住民への説明が不十分」として継続審査となり、今議会で来年2月に延期する改正案が出されています。委員会では、事務局が4月から市内165ヵ所で行った説明会の結果を報告しました。これに対して委員からは「ごみの有料化の市の基本姿勢がまだ明確ではない」などの厳しい意見が出ました。市が目指すごみの有料化は10円から50円の指定袋を購入し、それを処理手数料に充てるもので合わせてゴミの減少も促すものです。また、不法投棄対策として整備予定のごみステーションについて委員からは「設置が難しい路上などではどうするのか」などの意見も出され、話し合いは平行線をたどりました。結局、23日の委員会では採決までには至らず、結論は24日に持ち越しとなりました。

山陽本線の列車が自転車に衝突
22日夜、岡山市のJR山陽本線の踏切で、列車が線路内にあった自転車と衝突しました。乗客にケガはなく、警察は何者かが故意に、自転車を放置した疑いもあるとみて調べています。22日午後8時40分ごろ岡山市雄町のJR山陽本線・蟹田踏切に自転車が放置されているのを、岡山発姫路行きの4両編成の普通列車の運転士が見つけました。運転士は急ブレーキをかけましたが間に合わず、列車は衝突した自転車を数百メートル引きずった後停車しました。列車の乗客、約300人にケガはありませんでした。JRによりますと約30分前に別の列車が踏切を通過した時には、異常はなかったということです。警察では何者かが故意に自転車を放置した疑いもあるとみて、調べを進めています。この影響で、JR山陽本線は上下線8本に最大で24分の遅れが出ました。

石井知事が県民局で財政状況を説明
岡山県の財政危機宣言を受け石井知事はきょう、備前県民局の幹部職員に対し、財政構造改革への理解と協力を求めました。約60人の幹部職員を前に石井知事は「財政再生団体への転落は絶対に回避しなければならない」とした上で、強い意志を持って財政構造改革をやらなければならないと話しました。具体的に「今後は公の施設の運営など市町村と県との役割分担を見直す必要がある」と述べ、「組織改革など県庁内部に厳しいメスを入れていかなければ県民の納得は得られない」と理解と協力を求めました。石井知事は順次出先を回り、職員に協力要請を行うことにしていて、改革案については遅くとも来月中には方向性を示したいとしています。

岡山のバス会社3社がICカード定期券導入
岡山県の3つのバス会社が来月1日から、ICカードの定期券を導入する事になりました。この定期券はすでに使われている、ICカード乗車券「Hareca」に新たな機能を加える形で導入するものです。岡山市に本社がある両備ホールディングス、下津井電鉄、岡山電気軌道のバスと電車で来月1日から導入されます。従来の定期券と違って、名前をカードに登録する事で、紛失しても再発行できるほか、前もってカードにお金を払い込んでおけば、面倒な手続きなく乗り越しなどができるメリットがあります。おととし導入された「Hareca」の利用率は約6%にとどまっていて、バス会社では新たに発行する定期券のほとんどをICカードに切り替えることで利用率は上がると期待しています。ICカードを使ったバス定期券の導入は中国地方では初めてです。

食育イメージソング「食育コマまわし」発表
取り組みが広がる「食育」にイメージソングができました。子供たちのために倉敷市の大学が作ったもので、初公開されました。曲のタイトルは「食育コマまわし」。くらしき作陽大学の食文化学部の学生が考えた歌詞に音楽科の中桐實准教授が曲をつけました。23日は学生約360人が歌詞カードを見ながら曲に合わせて手拍子をして、歌を覚えました。食育のための歌作りは好き嫌いが多かったり、朝ご飯を食べない子供が増えている中、正しい食事のバランスを楽しく学んでもらおうと企画したものです。歌詞のテーマになった「食育コマ」は農水省が作った食事のバランスガイドのことです。この歌「食育コマまわし」は今後、倉敷市のイベントや県内のスーパーマーケットなどで食育のPRに使われるということです。

JR高松駅に七夕飾り
来月7日の七夕を前に、JR高松駅で、幼稚園児が七夕の飾りつけをしました。七夕飾りのイベントに参加したのは、高松市のつくし幼稚園の園児約60人です。はじめに子供たちは、カラフルなはっぴを身にまとい、全員で踊りを披露した後、笹を囲んで飾りつけを始めました。用意された2本の笹は、高さ約6メートルあり、子供たちは、あらかじめ、園で作っておいた織り姫や彦星などの飾りや、願い事を書いた短冊を、次々と笹の葉にかけていきました。約30分後、鮮やかなジャンボ笹飾りが完成しました。この笹飾りは、来月7日まで、JR高松駅に飾られます。

津山市で有機栽培の小麦収穫
津山市の農業グループが安全性にこだわったうどんや菓子の開発に取り組んでいます。23日、原料となる有機栽培の小麦の収穫が行われました。小麦の収穫が始まったのは津山市上田邑の小麦畑で、地元の農家13戸で作る農業グループ紫竹カントリーが試験栽培していました。およそ4ヘクタールの畑には黄金色に実った穂が並び、朝早くから収穫作業に追われています。この小麦は製粉して市内の製麺所や菓子店でうどんやラーメン、洋菓子などに加工されるということです。柴竹カントリーでは今シーズンは約12トンを見込んでいて、今後、栽培面積を増やして津山市を小麦の産地にしたいと話しています。