認知って?142 (若者 編)
この1年間弱、あまり若者に触れていない気がします。
20代前半から小児科に所属しておりましたので、
思春期の子どもに思えばずっと触れていましたし、
発達外来ではもっとちびっ子とかかわっておりましたし、
専門学校では「ザ・若者」とも言える学生とかかわっていたので、
よく考えると自分の人生は
若者尽くしだったのではないか、と思うのです。
私はとりたてて「子ども大好き」な人間ではないのですが、
思春期の子どもや青年期の男女にはなんともいえない
魅力を感じることが多いと思います。
生意気な口をたたくのもよし、
電車でべたっと座るのも、
コンピニでダベるのもまたよし、
というように、結構「世間の非難を浴びる若者」が、
わたし自身はキライじゃないような気がします。
彼らは自分たちに魅力があることにあまり気が付いてないし、
自信もないし、自意識過剰で不安に陥ることが多いし、
結構賢くても年下だからという理由でナメられたり、
繊細ですし、基本的にヒマなのでロマンチックな行動をとりやすいし、
魅力のある要素がたっぷりあるのです。
この傾向はなにも小児科にいたからというわけではなくて、
自分が青年期のころからありました。
思春期の文学作品や映画が昔から大好きでしたし、
しかも「悪い子たち」も、昔からキライじゃありませんでした。
(自分も悪い子だったのかもしれませんが)
大人になると、
若者に対して厳しいオトナと寛大なオトナがいることが分かります。
わたしはその両方とも入りたくないのですが、
(だって、「おれもやってたから」という理由でお酒やタバコを容認する
オトナがわたしは好きではありませんし、やたら「最近の若い子は・・」
と目の敵にするのもどうかと思うのです)
ただ、
若者が困っていたらちょっとケアしてあげたいな、という気持ちが
動く程度には、若者が好きかなと自負しております。
よく、オトナの女のひとが年下の女子を目の敵にすることが
ありますが、
あれはわたしはいまひとつ、ピンときません。
おそらく、「かわいがられることに意味がある」というスキーマが
ある女性であればあるほど、
この傾向が強まるような気がします。
わたしは幸い、「かわいがられること」にあまり価値を見出した
ことがないので、若い子達をあるていど可愛がることが
出来るのだと思います。
だからよく、「女の世界はコワイ」というのは、
こういったスキーマをもつ一部の女子のことなのでは、
と思います。
ちなみに、好きな年代順としては、
1.思春期・青年期の女子
2.思春期・青年期の男子
3.ちっちゃい女子
4.ちっちゃい男子
5.同世代女子
6.ちょっと枯れている中高年男性
7.ちょっと枯れている中高年女性
8.同世代男子
9.現役バリバリ感のある中高年女性
10.現役バリバリ感のある中高年男性
でしょうか。9、10、あたりはむしろ苦手分野だと思います。
具体的には、
・バブルの匂いがする ・女子大生ブームの匂いがする
・車の話とか好き ・モテる気満々 ・昔モテたと言い張る
とかでしょうか。
6、7あたりは結構眺めているのが好きです。
具体的には、
・独特の生活習慣がある ・浮世離れ
というイメージです。
漫画家の岡崎京子は、小学生男子が宝物みたいに
見えるらしいです。
ではでは!