金沢大学角間キャンパス「里山ゾーン」を活用した里山学習プログラムの研究開発。
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活動予定と活動記録
2008年6月7日
環境と文明テーマに510人
金沢大学と国連大学高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニットが主催した「2008環境フォーラムin金沢」が6月7日、金沢市の石川県立音楽堂邦楽ホールで開かれ、510人が地球温暖化や生物多様性など環境問題に耳を傾けました。
フォーラムは国連大学高等研究所ユニットがことし4月に金沢市に開設されたのを記念して、同ユニットと研究連携をする金沢大学「里山プロジェクト」が三井物産環境基金の支援を受けて共同企画した。金沢大学の中村信一学長が「国連大学のチームと連携することで、金沢大学の環境研究を世界に発信していきたい」とあいさつしました。続いて、谷本正憲・石川知事が5月にドイツで開かれた生物多様性第9回締約国会議(COP9)の関連会議での報告をもとにスピーチし、「人と自然が共生するモデルである県内の里山や里海を世界に紹介したい。そのために2010年秋のCOP10では関連会議を石川に誘致したい」と述べました。
基調講演では、アースポリシー研究所(米国)のレスター・ブラウン所長が「地球温暖化と人類文明の危機」をテーマに語り、その中で二酸化炭素の排出削減に触れ、「日本は温泉国なので地熱発電を推進してはどうか」と再生可能エネルギーの提案をしました。この後、安井至・国連大学名誉副学長が「その危機に日本、そして国連は何ができるのか」をテーマに講演しました。
また、「里山プロジェクト」代表研究者の中村浩二教授は講演の中で、「地球温暖化、そして生物多様性などの環境問題を能登をフィールドに研究している。また、環境の人材養成も行なっている」と取り組みの内容を紹介しました。また、安井至氏、中村浩二・金沢大学教授、国連大学高等研究所ユニットのアン・マクドナルド所長による鼎談が開かれ、マクドナルド所長は「ローカルにはグローバルな問題を解決する研究素材があり、ともに研究連携を深めたい」と締めくくりました。
【写真・上】「地球温暖化と人類文明の危機」をテーマに語るレスター・ブラウン氏=6月7日・石川県立音楽堂(金沢市)
【写真・下】開会のあいさつをする中村信一学長=同
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