その内容を紹介すると−。横浜高のレギュラー捕手だった上地がひじを故障し5カ月間泣いていたが、「出口のないトンネルはないんだよ」と書かれた母からの手紙を握りしめ父と病院をまわり乗り越えた話など、家族や友人との絆が笑いあり涙ありで綴られている。
ほかにも、横浜高時代、テレビの撮影をしていたさんまに声をかけ、「君ホンマおもしろいなー。男前やし芸能界入りしーや」「俺ビッグんなって10年後ポカリおごってあげっから待っててねー」と会話し、それが実現したこと。
昨年9月に横浜高野球部の恩師が急死した際、バッテリーを組んでいた松坂が国際電話で上地に「次の試合、死ぬ気で投げる」と誓い、地区優勝のかかった試合で歴史的好投を見せたこと。幼なじみの俳優、小泉孝太郎(29)との秘話や、自分のよさを引き出してくれた「ヘキサゴンII」の司会者、島田紳助(52)への思いなども綴られている。
上地は「天真爛漫なTHEわんぱく坊主が、どんな風に成長してきたのか、教室の隣の席にいるつもりで読んでみてください。1人でも多くの人に、笑顔になったり、いい涙を流したりしてもらいたいです」と呼びかけている。