どっかから湧い出てきた青年実業家

世界のザリガニ飼育図鑑 価格：￥ 1,960（税込） 発売日：2002-04

バンコクにはタニヤという街があるんだが、山口組のアレが三軒あるとか、赤軍派がいるとか、まぁ、賑やかなところです。年寄りの客が多いんだけどね。で、カラオケバーがたくさんあって、邦字紙で「社長募集」していたりするんだが、社長募集ってのも笑えるね。で、そんなカラオケバーのひとつ、女の子を数十人抱えた高級クラブに足繁く通う客がいたわけだ。蘭の世界では有名な人らしいんだが、「来るたびにバッジ付けた偉そうな人を同伴している」との事で、もちろん議員さんの接待なんだが、なんで議員さんを代わりばんこに接待しているのかは不明です。で、このオッサンが、勝手知ったる蘭だけにしておきゃいいものを、不動産開発なんぞに手を出したらしい。失敗して姿を見なくなって久しいんだが、まぁ、バンコクでも色んな事があります。日本でバブルが崩壊した後で、行き場のなくなったカネが流れ込んだ時期があったらしいんだが、おいらはそういう人たちとは無縁の世界を生きているのでよく知りません。オッサンには可愛い娘さんがいたんだがどうしたかね？

で、話は久間なんだが。

「しょうがない」発言で防衛相を辞任した久間クンが何故だかタイで一大旋風を巻き起こしている日系ファンドを使って、随分と儲けているらしいという情報を伝え聞いたのを思い出した。

タイの一部上場企業であるユナイテッド証券を買収したりだとか、タイ国内利権の中枢に位置する大手リース会社を買収したりして、かなり注目を浴びているＡＰＦホールディングスという会社なんだけどね、これに久間クンが精力的にバックアップというか、参画されているそうな。

利権大好きなオッサンの腕の見せ所と言った感じなんだけど、なかなか凄い。

タイでブイブイ言わせてるらしい。ユナイテッド証券買収というのは、日本からの投資を集めるためらしいんだが、

ユナイテッド証券は日系投資会社APFホールディングス傘下ということもあって、現在日本人投資家の獲得に力を入れており、日本人スタッフが常駐しています。
私自身何度か電話で問い合わせしたことがあるのですが、いつ電話しても最初はタイ人スタッフが電話に出ます。でも『スピークジャパニーズプリーズ！』と言うと、片言の日本語ですが『チョットマッテ』と言って日本人スタッフに換わってくれるので英語の苦手な私でも躊躇なく問い合わせができることが安心ですし、嬉しい限りです。
まだあまり情報が少ないのですが、今後日本人の利用者が増えればウェブやブログで紹介される機会が増えそうな証券会社です。

ネットで調べるとドカドカ出てきます。たとえばこんなの。

　投資に際して重きを置いているのは、大株主として参加しなければならないということである、と此下代表は付け加えた。12社のグループ企業は、｢Stock Wave新聞｣の新しいオーナーで、就職や教育に関する無料雑誌「Seek Weekly」などの各種情報誌やタイ語版の雑誌「Business Week」の発行を手がけるバンコク・ステーション・ネットワークなど、様々な事業分野に分散している。

　これ以外に、サンワ・ワールド・サービス社やサンワ・ホーム・サービス社を持ち、日本ではレストラン分野にまで事業を展開し、なんじゃもんじゃアジア社はタイで日本料理レストランを経営している。証券会社ユナイテッド・セキュリティ社は証券分野、グループリース社はオートバイ専門の割賦販売サービスを提供、APFホスピタリティはリゾート事業を手がけている。

まぁ、多角的に頑張ってらっさるようで、ところで誰がやっているのかというと、こういう人がやっているわけだ。2003年なんだが、富山大学のスタディツアーが何故か、この人に世話になったようで、

経営者は、３０代なかばの日本版ヤッピーという印象だ。ベンチャー起業家といってよい彼は、日本人にはみられないタイプの成功者といえる。驚いたことに、レストラン兼事務所に到着すると、従業員が車のドアをあけてくれ、全員が整列し、お辞儀をして迎えてくれた。

食事をするなかで社長から、アメリカの大学院時代のコネクションやバングラデッシュでのホテル事業、タイの政財界との交友などの話しをうかがう。この、バンコク湾の入り江に広がる養殖池の開発に際しては、現地雇用と10年間の所持を条件に政府所有地を払い下げてもらったという。エビの養殖場は、マングローブ林などの森林を伐採して開発されると言われるがここもそうだったのだろうか、確かめることさえ忘れていた（ここのえびは、輸出用というより飼料用とのことであった）。

富山大学の連中が世話になったというのは、卒業生のひとりがこの会社で働いているから、らしい。

花房さんが勤めている会社の社長さん。正道館極真空手をやっている！？でも学生時代はそのがっちりした体格に似合わず、テニスをやっていたそうな。有名なシンハ・ビールの社長さんの息子さんとお友達。教育熱心で若い人たちにいろいろなことを語ってくれました。自ら投資・経営しているエビ養殖場の上に立つシーフード・レストランおよびタイ式マッサージのお店に招待していただきました。

若いのに凄いですねぇ、という感じではあるんだが、どうも最近になって風向きがおかしいわけだ。2/14付けの週刊新潮の記事なんだが、久間元大臣とこの会社の関係について取りあげられている。

このタイ金融当局に届けられている株主名簿が、実は極めていい加減な記載になっている。此下会長、および久間元大臣の住所は、いずれも大阪府豊中市内になっているのだが、此下会長の届出住所には、数年前から別人が居住している。
「20年以上前に、此下という苗字の人に家を貸したことがあるだけです」（大家）
　そして久間氏の届出住所は、古いアパート。
「久間という人と契約したことはない」（管理会社）
　果たして久間センセイ、タイにならば、全くデタラメの住所を届けてもかまわないと思ったのか。
　ちなみに、此下会長の方は、日本で登記している会社の代表者住所も、件の別人が居住している住所なのだ。とてもまともな実業家のやることではあるまい。

若くして巨万の富を築いた青年実業家でありながら、どこから湧いて出て来たのか、よく判らないらしい。まぁ、バンコクには何万人も日本人がいるので、どこから湧いて来たんだか判らない人もいて不思議じゃないんだが、その「馬の骨」が一部上場企業を買収したり、国有地を払い下げしてもらったりと、理解を超える事態があるわけだ。ちなみに、この人のグループは、日本では「外資系」と呼ばれ、タイでは「日系」と呼ばれております。で、アクセスジャーナルで

「昭和ゴム」社外監査役に送りつけられた“脅迫状”の内容

「昭和ゴム」社外監査役“脅迫状”に名前の出た大物政治家

というような記事があるので読んでみると、もうちょっと判るかも知れないんだが、有料なので(以下略

Comments

[投稿 海DQN]

また海老の養殖ですか？わかります。

[投稿 旗本退屈男]

此下クンは良く判らんね。
プリヴェのお兄さんと良い勝負鴨？
世界のナカタとかいう山梨の芋兄ちゃんがユナイテッド証券で数十億運用してるらしいが、馬鹿も煽てりゃ木に登る？の類だなぁありゃ？？？
番頭のＫ竹ってお人が最近こまめにタイのレポート送ってくれるが、儲かっても日本円で国外に持ち出すのは限られるから、タイでオカマ遊びでもするお方はバーツで一儲けも良いのかな？
因みに銀行口座簡単に開けんぞ。
バンコク銀行のエグゼクティブプレジデント●ＳＡＷＡ　ＨＩＴＯＳＨＩってのも
胡散臭い日本人だ、特に秘書の新垣とかいうオナゴは勘違い女なので、
最近のして来てる緑色やオレンジ色の銀行で口座開設が良いでしょうな。
あくまでもお遊びで！！
それにしても野次馬さん、タイは上場会社の配当がバツグンで笑えますねぇ、今のところですが（大笑い）

[投稿 中洲]

「お世話になります」欄。
ぐっちーさんが重複しているみたいです。