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中之島3橋ライトアップ提案 水都事業で橋下知事、修正

2008年6月7日

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 大阪府、大阪市、経済界が来夏に開くイベント「水都大阪2009」の事業計画案に異論を唱えていた橋下徹知事は、大阪・中之島周辺の三つの橋のライトアップを盛り込んだ修正案をまとめた。新たな提案の事業費は約1億8千万円。イベントの総事業費9億円は変更せず、原案にあったアート活用事業などを取りやめるよう求めている。

 修正案の柱は、中之島公園に近い天神橋と難波橋、土佐堀川にかかる錦橋のライトアップ。錦橋は今年12月に閉館するフェスティバルホールに近く、最終公演に合わせたライトアップも企画する。

 「願いの短冊」と題した市民参加型のイベントも提案。光る素材の短冊に5千人の願いごとを書き込んで堂島大橋周辺に展示する。このほか、錦橋や水晶橋、若松の浜の歩行者専用橋や親水空間でダイニングバーを開いたり、大阪市中央卸売市場の生鮮品や大阪の特産品を扱う水上マーケットを八軒家浜などの船着き場で開いたりすることを具体的に盛り込んだ。

 一方で、海外アーティストを招くなどアートを活用した当初案の事業については、「効果が見えないことにお金は出せない」などと反対している。

 橋下知事は3日、平松邦夫市長に修正内容を説明し、基本的に了承を得た。最終的な事業計画は10日の実行委員会に提案され、決定される見通しだ。

 計画は7年前に構想が持ち上がり、昨年、実行委員会が発足。今年4月に事業計画案が承認される予定だったが、就任後初めて実行委に出席した橋下知事が「イベントより、ライトアップなど人を引きつける景観づくりが先決」と反対を表明。平松市長が記者会見で「完全に空中分解しかねない」と不満をあらわにした経緯がある。

 知事はその後も「イベント後に残るものにお金を使いたい」「水辺ににぎわいを作り出したい」と主張していた。

 水都大阪2009は来年8月22日から10月12日まで52日間、大阪市北区の中之島公園を中心に市民参加型の各種イベントを展開。府、市、財界が08、09年度で計約3億円ずつを支出する。(斎藤利江子)

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