2008年02月03日
第９回英霊慰霊顕彰勉強会
今日２月３日（日）、�編⊃声區魴品�賛会主催による「『公開講座』第９回英霊慰霊顕彰勉強会」に出席した。
テーマは、『靖国神社と歴史問題』であり、講師は中村粲獨協大学名誉教授（テーマ＝大東亜戦争−その因責と功罪−）及び宗教ジャーナリストの斎藤吉久氏（テーマ＝歴史的視点で問い直す�編¬簑蝓β膺景垢肇�トリック指導者の場合）が、進行・総括を高森明勅日本文化総合研究所代表が務められた。
午後１時、�編⊃声匯化古造暴弦腓靴浸臆端圓蓮⊃栖韻�らのお祓いを受け、昇殿参拝を果たすことができた。ここ２年、２月第一土曜日には昇段参拝を果たしてきた我々であるが、雪の中での昇殿参拝は初めてである。雪の中の�編⊃声劼了僂發泙燭垢个蕕靴い發里任呂△辰拭�
そして、午後１時半から参集殿２階大広間において、斎藤氏、中村氏の順で講演が行われた。１５分の休憩の後、３人の講師によるパネルディスカッションが行われ、予定終了時刻を若干オーバーしたものの概ね５時には終了となった。
ディスカッションでは、この１５分の休憩時間に集められた質問への丁寧な回答を頂き−自分もカトリック指導者の政治的暴走の理由に係る詳細な説明をお願いしたところである−、非常に有意義な「勉強会」であった。
ここで、自分も特に注目していた斎藤吉久氏の講演（『歴史的視点で問い直す靖国問題−「反靖国派」の論理と倫理。大新聞とカトリック指導者の場合。』）について紹介したい。
斎藤氏によれば、「錯綜した『靖国問題』を解きほぐす９つの視点」の一つとして「教会指導者の政治的暴走」に注目するべきであるとお考えで、この講演でも『カトリック指導者の政治的暴走』をメインテーマとして話された。
そして、政治的に暴走する司教達が抱える誤りを大きく分析すると、�［鮖墨澄↓�教義論、そして��信仰論に係る誤りをみることができる。
つまり、�〇紛誼弔�述べるような戦前の宗教弾圧・迫害は本当にあったのか？�▲�トリック教義によれば、聖職者による政治介入は認められていないはずである。政治参画は信徒による召命の分野ではないのか？��バチカンの指針は今でも生きているのではないか？との分析である。
このような分析を踏まえると、日本カトリック司教団の声明は、極めて『異端化』したものであると判断されかねないものでさえあるそうである。
そして、このようなカトリック指導者の政治的暴走の理由には、大きく内的要因と外的要因があることも説明された。
最後に、この講演は、斎藤氏の極めて丁寧な取材による精緻な分析である。そのような取材の中で、政治的に暴走する指導者が存在する一方、それを押しとどめようとする信徒グループの存在も明らかになったそうである−実際、自分も斎藤氏とはお会いし、司教団声明に係る資料をお送りしたり、電話取材等もお受けしたものである−。
その点、斎藤氏も我らカトリック信徒には期待すべき点も大きいと述べられた。ぜひ、その期待にもお応えしたいものである。今回は、�編⊃声區魴品�賛会主催ということもあり、カトリック信徒の出席も少なかったであろう。さすがに『教皇』は分かるものの、『岡田武夫大司教（東京大司教区）』や『日本カトリック正義と平和協議会』までは多くの方には分からなかったかもしれない。斎藤氏には、ぜひ、今度はカトリック信徒を対象とした講演をお願いしたいところである。
今年の注目は、北海道洞爺湖サミット（７月７日〜９日）とペトロ岐部と１８７殉教者の列福式（１１月２４日）であるそうである。まだまだお話いただきたいことはたくさん残っている。