更新:6月23日 12:18PC&デジタルカメラ:最新ニュース
日本HP、シンクライアント専用に開発したノート型端末を発売
日本ヒューレット・パッカード(HP)は23日、ノートパソコン型のシンクライアント端末の新製品「HP Compaq 2533t」を26日に発売すると発表した。12.1型の液晶ディスプレー、CPUには「VIA C7−M 1Ghz」を搭載した。既存のノートパソコンをベースにしたシンクライアントではなく、基盤などを専用に設計したという。価格は12万5790円。 ボディーの天板には航空機の素材にも使われるという「陽極酸化アルミニウム」を採用し、強度を高めている。816キロの加重をかけても耐えられるという。CPUファンやハードディスクなどの回転機構を持つ部品を搭載しないので、故障もしにくいという。 HPのシンクライアントシステムと併せて利用することができる。また、専用のシンクライアントシステムがない場合でも、企業のネットワークにVPN(仮想私設網)接続して、オフィスにあるパソコンを操作することができる。 無線LANの通信機能を備えるほか、NTTドコモやKDDIなどの携帯通信端末を利用することができる。2年契約が必要だが、本体価格を2万円割り引いたイー・モバイルの通信端末とのセット販売も行う。 シンクライアントはハードディスク非搭載の端末で、端末内にデータを保存しないので、端末の紛失や盗難があった際にも情報流出を防ぐことができる。調査会社の調べでは、国内のシンクライアント市場は2012年までに年率平均43%の成長が見込まれているという。HPは低価格の新端末投入でシェア拡大を狙う。 [2008年6月23日/IT PLUS] ● 関連記事● 記事一覧
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