22日午後1時半ごろ、大阪市北区のJR大阪駅大阪環状線ホーム付近で、人が切りつけられたと駅員から119番通報があった。曽根崎署員らが駆けつけると、女性3人がいずれも左腕に切り傷などを負っていた。3人とも軽傷。現場の防犯カメラに不審な女の姿が映っており、大阪府警は、この女が3人を連続して刃物で切りつけるなどして逃げた疑いがあるとみて、傷害容疑などで捜査している。
現場に凶器は残されておらず、犯人が持ったまま逃走しているとみられるため、府警は22日、「再犯の恐れがある」として、同署に捜査本部を設置した。
捜査1課の調べでは、同日午後1時半ごろ、大学生の女性(20)=兵庫県西宮市=が環状線のホーム東端にある上りエスカレーターに乗ろうとした際、左腕に痛みを感じ、鋭いもので突かれたような跡がついているのに気づいた。この直後、同じエスカレーターから降りようとした会社役員の女性(52)=奈良県香芝市=が左腕1カ所に6センチほどの切り傷を負った。
さらに約5分後、約50メートル離れたホーム中央付近で、電車を待っていた別の大学生女性(20)=大阪市=が電車に乗ろうとした際に痛みを感じた。左腕1カ所に約12センチの切り傷ができていたという。府警は犯人が背後から無言で近づき、3人を刃物のようなもので突いたり、切りつけたりしたとみている。