2008年6月23日 7時24分更新
小説家、林芙美子が子どものころ売り歩いていたのと同じあんぱんを直方市のこどもたちが懐かしいウェートレス姿で販売しました。
林芙美子は小学生のころ、直方市で1年ほど暮らしていました。
直方市の直方文化連盟では毎年、「林芙美子忌」を催しており、22日は直方市と周辺の小学校3年生と5年生の4人が林芙美子が代表作「放浪記」に記した思い出をたどりました。
子どもたちは、林芙美子が小説家としてデビューする前の仕事だった青いワンピースに白いエプロンという当時のウェートレスの姿に扮し、あんパンやラムネ、そしてコーヒーの注文を取って、お客に届けました。
あんパンは実際に林芙美子が売り歩いていたといわれる、当時直方市唯一だったパン店のもので、大きさもあんこの量などもほとんど変わっていないということです。放浪記には林芙美子が売り物のパンをつまみ食いする情景が描かれています。
子どもたちもあんパンを口にして、「おいしい」「お店の人みたいになって楽しかった」などと話していました。
用意された350個のあんパンは30分ほどで売りきれました。