桜井淳所長は10年ぶりに六ヶ所村核燃料サイクル施設を見学・理事等に聞き取り調査実施
テーマ:ブログ以下の内容は"水戸"からの情報です。桜井淳所長が、最初に、六ヶ所村核燃料サイクル施設を訪問したのは、阪神大震災の約半年後のことで(1995年8月頃)、当時、建設中の核燃料再処理施設の掘削・鉄骨骨組み組み立て現場を見学し、併せて、低レベル廃棄物埋設施設・ウラン濃縮施設・高レベルガラス固化体貯蔵施設を見学するためでした。それから、10年ぶりの2006年4月21日に、2回目の訪問をし、核燃料再処理工場、再度、低レベル廃棄物埋設施設・ウラン濃縮施設・高レベルガラス固化体貯蔵施設を見学しました。主な目的は再処理施設の見学と副社長・理事・部長・課長に対する半構造的直接面接方式での聞き取り調査でした。ちょうど、使用済み燃料の再処理を初めて、1週間後の時期でした。副社長と理事には、以前、面識があったそうです。理事には、特に、専門的な質問をしたそうです。部長には、核的な事項に対しての従事者への教育訓練について、かなり突っ込んだ質問をしたために、いくぶん険悪な雰囲気になったそうです。桜井所長は、それでも、遠慮せず、質問し続けたそうです。聞き取り調査の結果は『世界週報』(2006年9月5日号)に掲載されています。聞き取り調査をした管理棟2階の会議室から見ると、すぐ隣がMOX燃料製造施設用の空き地になっており、再処理施設と管理棟に挟まれた比較的狭い敷地のようでした。桜井所長に拠れば、再処理施設には、高さ約100mの排気塔が設置されており、定格運転時ならば、100万kW級軽水炉から1年間に放出される放射能の数倍の放射能を1日で放出することになるそうです。まだ、試験処理中とはいえ、構内は、長閑な雰囲気で、女性社員が管理棟近くの芝生の上で談笑していたそうです。おそらく、定格運転になっても、そのような光景が見られるのでしょうが、桜井所長は、現象が見えているだけに、複雑な心境になったそうです。しかし、いずれにせよ、施設周辺の広範囲にわたり、事業者の日本原燃と青森県が設置した、それぞれの放射線モニタリングステーションが数多くあり、ガンマ線線量やベータ線線量を常時モニターしており、それに異常が無ければ、桜井所長は、一応、安全の目安になっていると解釈しているそうです。桜井所長に拠れば、原子力施設は、24時間連続運転体制のきびしい職場だそうです。