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タナゴ 琵琶湖で激減
滋賀の市民団体 ため池で救え
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イチモンジタナゴの放流に向け、池の水を抜いて外来魚を駆除する滋賀タナゴネットのメンバーら(滋賀県湖北町) 下=イチモンジタナゴ

 琵琶湖で絶滅の危機にあるタナゴの一種「イチモンジタナゴ」を守ろうと、市民団体が滋賀県湖北町のため池で放流計画を進めている。地元住民も協力し、地域の新たな魅力づくりに取り組んでいる。

 ■浄化完了 100匹放流へ

 イチモンジタナゴの保全を目的に、研究者らでつくる滋賀タナゴネット(北島淳也代表)が湖北町上山田地区の和泉神社のため池で進めている。

 これまでに池の水をすべて抜き、ブルーギル約260匹を駆除した。作業には地元の消防団も協力し、池にたまっていた泥をポンプで押し流した。しばらく池干しした後、池の近くで採取して増やしたイチモンジタナゴ約100匹を放流する予定だ。タナゴ類は2枚貝に卵を生むためドブガイも放し、自然繁殖を目指す。

 淡水魚の放流は地域固有の生態系を乱す恐れがあるため、日本魚類学会のガイドラインに基づいて慎重に実施しているという。

 同ネットの北島代表は「子どもたちの自然観察会を開くなど、地域の宝物にしてほしい」と期待する。上山田区長の松本芳巳さん(55)は「池は長年放置されていた。きれいになった上に貴重な魚が住むようになればありがたい」と話している。

 【イチモンジタナゴ】 コイ科、体長約8センチ。体に青緑色の線が1本走ることから名がついた。琵琶湖・淀川水系と濃尾平野に分布するが、琵琶湖では環境の変化や外来魚の食害で激減。県の指定希少野生動植物種とされ、捕獲が禁止されている。
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