映画「斜陽」製作発表で佐藤江梨子が温水洋一をバッサリ!
'09年の太宰治生誕100周年を記念して、太宰の代表作「斜陽」が映画化される。18日、都内でその製作発表が行われ、主演の佐藤江梨子をはじめ、高橋ひとみ、温水洋一ら出演者と、秋原正俊監督が出席した。
良家の子女として生まれ、大切に育てられてきたかず子(佐藤)は、病気がちの母(高橋)とともに、都会の喧騒を逃れて海沿いの街へやって来た。田舎の生活にも慣れてきたころ、母が他界。傷心のまま結婚を決めるかず子だったが、厭世観に満ちた無頼の弟・直治(伊藤陽佑)や、その仲間・上原(温水)と親しくなり、次第に彼らの世界に引き込まれていく。
佐藤は太宰の大ファンで、10代のころから東京・三鷹市にある太宰の墓にお参りしていたという。このたび、ヒロイン・かず子役のオファーを受け「ぜひやらせてください!」と二つ返事で出演を承諾したそう。出演が決まってからは、青森にある太宰の生家で現在は記念館になっている「斜陽館」を訪れるなど、11月のクランクインに向けて着々と準備を整えている。佐藤は太宰の魅力について「どこか悩んでいたり、それを糧に生きていたり、皮膚から血が出るような、心からわき出るものがある」と熱くコメント。「難しい役ですが、精一杯頑張りたい」と気合を見せた。
また、佐藤の相手役を務める温水の誕生日が、太宰の誕生日でかつ遺体が発見された6月19日であることが分かると、佐藤は「えっ、ホントですか!」と大興奮。温水は「小学生のときに『走れメロス』を読んで、高校生のときに『人間失格』を読んで、大学生のときにこの『斜陽』を読みました。刹那的に生きる人物を演じるのですが、僕も若いころは刹那的に生きていたので、それを思い出しながら演じたい」と意外(!?)な発言を。佐藤はそんな温水を「(太宰と)全然違う…」とバッサリと切り捨て、笑いを誘った。
映画「斜陽」
'09年5月公開予定