小児がんの子供や家族を支援する「がんの子供を守る会」(事務局・東京都台東区)の定期総会が22日、東京都内で開かれた。全国から患者の家族や医療関係者ら約200人が参加。国立病院機構名古屋医療センター小児科の堀部敬三医長と、国立成育医療センター第1専門診療部の横谷進部長が講演した。
日本には小児がん患者が約1万6500人いるとされるが、堀部医長は「全体の80%以上が長期生存可能となった」と説明し、後遺症を残さない治療の重要性を示した。横谷部長は「治療には、成長ホルモン分泌不全などで患者が低身長となるなどのリスクはあるが予測可能。タイムリーに治療を受けてほしい」と話した。【鈴木梢】
毎日新聞 2008年6月22日 19時26分