中国チベット自治区で起きた暴動に対する中国政府の対応などに抗議する市民ら約100人が21日、市内でデモ行進した。チベット問題に関心を持つ学生や会社員、主婦らで作る「チベットの人権保護を訴える会」主催。
参加者は、5月に中国の胡錦濤・国家主席が来日した際、インターネットによる呼びかけに応じて大阪や奈良でデモをしたメンバーが中心。3月の暴動で亡くなった犠牲者に黙とうをささげた後、三条大橋から河原町通を経て円山公園までの約1・6キロをデモ行進。チベットの旗を高く掲げながら「チベットに自由を」「チベット人を見殺しにするな」などと叫んで沿道の市民らに支持を訴えた。
同会副責任者の久保正典さん(35)は「言論の自由が保障されず、仏教への弾圧や文化の破壊が行われている現状が一日も早く改善され、自由に暮らせるようになってほしい」と話していた。【木下武】
毎日新聞 2008年6月22日 地方版