中国・チベット自治区のラサでは21日、聖火リレーが行われましたが、終了後も厳戒態勢が続いています。
リレーが終わった21日夜も、ラサでは重装備で市街地を巡回する武装警官の姿がありました。厚い信仰が寄せられる仏教寺院も例外ではありません。こちらの寺院では、僧侶の外出が制限されているということです。警察官が目を光らせています。
3月の暴動以降、自治区政府は、寺院で愛国主義教育を展開させるなど、ダライ・ラマ14世の影響力低下も狙っているものとみられます。
ただ、チベット人のなかには、「3月以降、毎日が戒厳令のようだ」と過剰な警備に不満をつのらせる人もいて、漢民族との対立が深まることが懸念されます。
国際社会は、暴動について公正な検証を求めていますが、中国政府が外国メディアのチベット取材を解禁するメドは立っていません。聖火リレーに合わせ、特別に認められた報道陣の滞在もこの日までとなります。(22日11:08)