母親が出生届を出せず無戸籍となった大阪府内の女性(24)の2人の子供について、法務省が子供自らを筆頭者とする新たな戸籍を作る方針を女性側に伝えていたことが分かった。こうした方法で新戸籍が作られるのは初めて。週明けにも戸籍が作られる見通し。
女性によると、母親は夫から家庭内暴力を受けたため別居し、女性は別の男性との間に生まれた。離婚協議が困難な中、母親が出生届を出せなかったため、女性には今も戸籍や住民票がない。このため女性は婚姻届も出せず、事実婚の状態で05年夏に女児、06年秋に男児を出産。2人とも無戸籍となっていた。【工藤哲】
毎日新聞 2008年6月22日 東京朝刊