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【コラム】オバマ氏への苦言(上)

 米国民主党の大統領選候補、バラク・オバマ上院議員さま。

 今年1月3日、アイオワ州で民主党の大統領選候補者選びがスタートして以来、重要な局面を迎えるたびに現場で取材し、「変化」を叫ぶあなたの熱意を記事にしてきました。ラスベガスのネバダ州立大、テキサス州ヒューストンのコンベンションセンター、同州サンアントニオの市庁前広場などであなたの演説を聞き、うなづける場面が何度もありました。

 わたしは客観性を最も重視しなければならない新聞記者ですが、個人的には46歳の若いあなたが醸し出す魅力に好感を抱きました。あなたが書かれた、375ページにもわたる著書『希望の大胆さ(The Audacity of Hope)』は、わたしの本棚を飾っている本の一つです。

 あなたに対し、割と好意的に考えている韓国人は、決してわたしだけではないでしょう。米国のピュー・リサーチ社が最近行った調査の結果、韓国人のあなたに対する信頼度は56%で、ライバルである共和党のジョン・マケイン上院議員(30%)をはるかに上回っています。

 しかし、あなたが韓米自由貿易協定(FTA)や韓米両国間の自動車の輸出入に関して誤った発言をされるたびに、わたしをはじめとする多くの韓国人は首を傾げています。

 あなたは今月16日にも、ミシガン州での遊説で、「韓国は数十万台の車を米国に輸出する一方、米国車の輸入を数千台に制限するという協定を結んだ。これは賢明だとは思えない」とおっしゃいました。さらにその前には、ブッシュ大統領に送った手紙でも、韓米FTAについて「欠陥の多いFTAだ」と批判されました。

ワシントン=李河遠(イ・ハウォン)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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