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2008/05/28(水)

いじめ教師・田村伸一への面会申し入れ:生徒の遺族

 福岡県筑前町立三輪中学校のいじめ自殺事件で、自殺した生徒の父親が5月26日に福岡県教育委員会を訪問し、いじめ加害教師・田村伸一への面会を求める申し入れをおこない、また田村が研修を受けずに復職した経緯や学校側の対応について質問状を提出しました。

 田村は2006年10月から病気休職をとったのち、2008年4月1日付でうきは市立浮羽中学校に異動して復職しています。復職の際に研修措置などはおこなわれなかったということです。

 生徒の家族は、当時の合谷智校長や2年次の担任教諭とはすでに面談できているということです。田村については家族の側が「詳しく事情を聴きたい」としながら、「強いストレスを受けると田村の精神状態が不安定になる可能性がある」という医師の診断書を理由に、異動先の中学校側が拒否したということです。

 また自殺した生徒への卒業証書がなかったことについて現在の校長に尋ねたところ「私だったら卒業証書はほしくない」という対応をされたということです。

 しかし田村や学校側の態度は、何から何までふざけているとしか言いようがありません。

 田村が精神疾患を理由に面会拒否しているというのも疑問です。もちろん一般的には、「精神疾患を発症した人に対して、ストレスの原因となったようなところに無理に出させない」というのは精神医学上の正しい対応とされています。
 しかし田村の場合はそういう一般論は通じません。他人を自殺に追い込むなどとのは、人として一番してはいけない行為の一つです。それなのに自分は「精神疾患」として逃げるとは虫が良すぎます。また「生徒をいじめる」という教師として一番してはいけない行為をしておきながら復職するなどありえません。おのれのいじめ行為が非難されて体調を崩しても自業自得としかいいようがありません。自殺した生徒は、田村とは違い、自分に非のないことで長期にわたって苦しめられ自殺に追い込まれたということを忘れてはいけません。

 卒業証書についても、疑問といわざるを得ない対応です。病気や不慮の事故などで在学中に死亡した児童・生徒に対しては、遺族が希望する場合は、学校側の判断で非公式に卒業証書(ないしはそれに代わる在学証書)を出すことも、全国的に普通におこなわれています。卒業証書がなかったことを遺族が尋ねているということは、遺族は「自殺した生徒の卒業証書がほしかった」と希望していることが読みとれます。しかし現在の校長がこのような対応をとったということは、疑問視されても仕方ないでしょう。

 また田村に対して、研修を受けずに現場に復帰させたこともおかしな話です。

(参考)

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