大阪市が、外郭団体や職員労組OB団体に任せていた駐車場14カ所の管理業務を民間業者に切り替えたところ、06、07年度の2年間で計約3億円の増収になった。市契約管財局が20日発表した。2倍以上の増収につながった駐車場もある。予想以上の成果に、担当者は「今後も民間委託を進めたい」と喜ぶ。
5兆円を超える借金に悩む市は06年度、増収を図るため、競争を伴わない随意契約などでOB団体などに駐車場管理を委託する方法から、一般競争入札で賃貸料を競わせる方式に切り替えた。
増収幅が最も大きかったのは旧梅田東小跡地の梅田東駐車場(北区、102台)。07年度の賃貸料は1億9150万円で、前年度の2.32倍になった。OB団体が管理していた市役所の地下駐車場(261台)も民間に管理を委ねたところ、同年度に6058万円の使用料が入り、市の収入は2.13倍に増えた。