ログイン
IDでもっと便利に[ 新規取得 ]

ジャンル
サブジャンル

国内

橋下大阪府知事 人件費削減巡り組合と交渉11時間、決裂

6月21日12時48分配信 毎日新聞


橋下大阪府知事 人件費削減巡り組合と交渉11時間、決裂

人件費削減案を巡る大阪府労連との団体交渉が長引き、疲れた表情を見せる橋下徹知事=大阪府庁で2008年6月21日午前0時18分、小松雄介撮影

 大阪府の職員人件費削減案を巡り、20日夜に始まった橋下徹知事と府労働組合連合会(府労連)との交渉は、約7時間にわたる異例に長いやり取りの末、21日早朝に終結した。続いて始まった府関連労働組合連合会(府労組連)との交渉も4時間に及び、橋下知事が二つの職員組合と交渉した時間は計11時間に達した。組合側が求める削減案の撤回や修正に橋下知事は応じず、交渉は決裂した。

【関連写真特集】徐々に疲れが…11時間に及ぶ徹夜の交渉一部始終

 午前10時半に府労組連との交渉を終えた橋下知事は、報道陣に「生活に重大な影響を与えるような決定なので(交渉時間は)まだまだ短いかもしれないが、後は議会で議論したい」と語った。府庁本館1階会議室で続いた徹夜の交渉。府当局の職員らは一様に疲れた様子だった。

 府労連の交渉は20日午後10時すぎに開始。皮切りから新居晴幸委員長と橋下知事の論戦となった。「どうしても削減案を撤回できないなら、(カット率を)圧縮してほしい」。妥協点を探ろうとする新居委員長に、橋下知事が「今は財源がないので、それはできない」と答えると、「あなたは権力者。国から(財源を)取ってくればよい」と新居委員長。「私は国政には権力はない」「国から金を取るのが知事の仕事」などと、応酬が延々と続いた。

 午前4時40分。橋下知事が最終的な回答文書を読み上げ、「(人件費削減案を)7月議会に提案し、議論のうえ政治判断をする」と述べた。新居委員長は「交渉は決裂した」と表明。府当局側と組合側双方が一斉に席を離れ、交渉が物別れに終わったのは午前5時15分だった。

 府労組連との交渉は午前6時25分に開始。平井賢治書記長が「職員の生活を守った上で財政再建を」と訴え、「政治判断で優先順位をつける」との知事の主張と平行線のままだった。

 橋下知事が打ち出した人件費削減案は、一般職で4〜16%の基本給カットや5%の退職手当カットなどを盛り込み、今年度だけで総額345億円の削減効果を見込んでいる。組合側との交渉はこれで終了し、橋下知事は条例案や条例改正案として7月臨時議会に上程する方針。

【関連ニュース】
橋下知事:テレビ出演収入は156万円
毎日世論調査:橋下・大阪知事の財政再建案、85%が賛成
社説:大阪府財政再建 自治体改革のモデルになるか
橋下大阪府知事:維新案、私立学校に厳しい助成削減方針
橋下大阪府知事:維新案で会見 「府債発行、矛盾しない」

最終更新:6月21日14時32分

Yahoo!ニュース関連記事

この話題に関するブログ 30ランキング上位

関連トピックス

主なニュースサイトで 橋下徹 の記事を読む
みんなの感想 この話題についてみんながどう感じたかわかります。

みんなの感想(話題ランキング)

この記事を読んでいる人はこんな記事も読んでいます

日付を選択:



提供RSS