2008/06/20
皆さん、こんにちは。
来月7日より9日まで、G8,いわゆる“洞爺湖サミット”が開かれます。
それに際してカリタスジャパンは議長国である日本の福田総理への「はがきキャンペーン」を進めています。
私も共感できましたので、署名、投函致しました。
署名を求める主旨として、次のようなことが記されています。
「国連ミレニアム宣言」と「ミレニアム開発目標」
2000年の国連総会において採択された「国連ミレニアム宣言」は、貧困問題の解決に向けて大きな一歩を踏み出しました。この宣言に関連して「ミレニアム開発目標」が定められ、世界の国々は“2015年までに世界の貧困を半減させる”ことを約束したのです。以来世界はこの目標の実現に向けて取り組んできており、G8諸国もこの流れに歩みを合わせてきました。
近年特に注目されるG8の取り組みは、2005年にイギリス・グレンイーグルズサミットで合意された、“世界の豊かな国々が2010年までに500億米ドルを追加援助として貧しい国々に送る”という公約です。ところが、これらの国々による2006年の援助実績は前年比で5%以上も減額されており、サミット公約も、またミレニアム開発目標自体の実現も危ぶまれています。
そして署名はがき本文は、
「私たちは、世界の全ての人々の尊厳が大切にされる社会の実現を望みます」
For the realization of a world in which human dignity is respected
人々が自らの努力によって社会・経済的に自立していくことができるよう、その環境を整える責任を政府が自覚し、行動することを求めます。
そのためにも、2005年のイギリス・グレンイーグルズサミットの公約を守り、ミレニアム開発目標実現に向けて取り組みを推進するよう要求します。
これに署名、投函することになります。
G8への否定や妨害でなく、G8で決めたことを、忘れることなく実行してくれと期待しているのです。
カリタスジャパン責任司教・菊地功司教に、
『カリタスジャパンと世界−武力なき国際ネットワーク構築のために』
という本があります。
「国連ミレニアム宣言」や「ミレニアム開発目標」の現状、主にアフリカの情勢を中心に、カリタスの活動と限界、求めるべきことを、具体的事例に司教の見解を沿えて書かれています。いい本です。
「貧困」は、計算的には解決できそうに思えます。しかし、おそらくは永遠に、どこかで貧困は残っていくのでしょう。
「貧困」は紛争やテロの元になり、それが更に貧困を深めます。また富める者の強欲が、貧者同士を戦わせます。富める者が、貧者に武器を売る。これは最大の罪悪と思いますが、世界の多くの国は罪悪国家です。
そして、自国人民の貧困・飢餓にたじろがない独裁者がいます。
北朝鮮は、又々飢餓の発生が懸念されています。(さらに貧しくなる北朝鮮=朝鮮日報)
北朝鮮は鉱物資源に恵まれ、高句麗からの歴史遺産、白頭山・金剛山等、観光資源にも恵まれています。自由な民主主義国家であれば外国資本も入り、それなりの豊かさをみんなが享受できる国なのです。金正日が、人民に悲惨を与えています。
その金正日を称える、訳の分からぬ脳味噌を持った人が、(武者小路公秀氏、田代菊雄氏)、カリタスジャパンも属するカトリック教会「社会司教委員会」内を動き回る。「正平協」は確信犯だから仕方ないとして、カリタスジャパンも胡散臭いものと、私自身、今まで近づきませんでした。私は、カリタスは「社会司教委員会」から抜けた方がいいと思いますね。
そうはいかないんかな。
昨年2007年12月3日の「日刊工業新聞」に、住友化学社長の米倉弘昌氏が勉強になることを語っておられます。
これは確か4回に亘った連載の、二回目のものです。
Aアフリカのためにできること
真の自立へ、工業化投資を
というものです。
転記するには長いので、上をクリックして下さい。画像で保管しています。ダウンロードして読んで下さい。
関連する住友化学のサイトはここにあります。
http://www.sumitomo-chem.co.jp/csr/africa/index.html
日本の「蚊帳」がハイテク商品としてマラリア罹災者を減らしました。しかもそれを生産する現地工場に技術を与え、雇用を創出しました。
素晴らしいことと思います。
この「蚊帳」“オリセットネット”については、前出の菊地司教の著書にも出ていたと思います。あるいは司教の日記だったかも知れません。
第4回アフリカ開発会議(TICAD
IV)の資料は、ここにあります。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/ticad/index_tc4.html
政治が、企業が、民間が、それぞれの持ち場で、世界から貧困を少しでも減らすように、気に留めなければならないでしょう。しかし普段、そんなことを考えもしていない自分ですね。貧困や病気、それはほとんど一体のものでしょうが、世界が平和であるために、その平和こそが自分の今の生活をあらしめているのですから、紛争の大きな原因である貧困を減らすため、なにがしかの犠牲は当然のことでしょう。
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「教会の政治的言動を憂慮する会」
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