静岡県下田市爪木崎(つめきざき)灯台の東約10キロの海上で20日夜、貨物船「第2たかさご」(298トン、5人乗り組み)と、香港船籍のコンテナ船「JI FENG(ジーフェン)」(5601トン、20人乗り組み)が衝突した事故で、下田海上保安部は21日、現場に巡視船を出して原因を調べている。
同保安部によると、第2たかさごの乗組員5人は、沈没前に協力して救命ボートを海に投げ入れ海に飛び込み、ボートで救助を待った。下田港に運ばれ、3人が病院に搬送されたが、命に別条はないという。損傷が軽微だったJ船も現場から下田港に向かう予定で、双方の乗組員から事情を聴いて事故の状況を明らかにする。
現場の巡視船は、沈没した第2たかさごから流出したと思われる微量の油を確認したが、もやで視界が悪いため沈没地点の確認などはできていない。【浜中慎哉、大西量】
毎日新聞 2008年6月21日 12時39分(最終更新 6月21日 12時47分)