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「部落 スタッフ怖わ〜い」など
葛飾区関連施設で差別落書

「解放新聞」(2008.06.16-2374)

 【東京支局】「部落 スタッフ怖わ〜い!!」などと、5月10、11日の2日間に、葛飾区総合スポーツセンター関連施設のトイレ4か所で差別落書が発見された。いずれも1文字10センチ四方で黒マジックで書かれていた。実行犯は、01年から区内で連続して発生している差別落書と、内容や字体が酷似していることから同一犯と見られる。

2日で4か所に
  差別落書は、区総合スポーツセンター指定管理者職員が清掃中に発見した。10日に見つかった差別落書は3か所3件で、奥戸野球場1塁側男子トイレ壁に「スタッフ 部落怖わ〜い!!」とあり、3塁側男子トイレにも同様の場所に「部落スタッフ怖わ〜い!!」とあった。また少年野球場の駐車男子トイレにも「部落スタッフ怖わ〜い!!」の差別落書が見つかった。職員の話では、午後1時から1時40分の間に書かれたという。
  11日は、区総合スポーツセンターの多目的広場公衆トイレ男子用の壁に「部落」と書かれていた。午後7時から9時の間に書かれたという。
  12日午後、区人権推進課、生涯スポーツ課、葛飾支部、指定管理者で現場を確認し、記録、消去した。
  現場を確認した葛飾支部は、「犯人は、スポーツセンター職員(スタッフ)を誹誇・中傷・罵倒するために、「部落」と結び、落書を見た人に悪いイメージを描かせ、みずからのうっぷんをはらそうとしている」と分析し、これまで区内で発生している連続差別落書と思考回路とやり方が酷似していると見ている。
  葛飾区は、先般、「人権施策推進指針」を策定し、地域啓発と人権教育の重要性を再確認して差別のない葛飾区の創造を決意した矢先だった。


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