●「超」インテリで大物食いで……
「ポスト松嶋菜々子」の予感がする。よほどの芸能通でなければ名前も知らない若手女優がいきなり、「月9」のヒロインに選ばれたのだから、TV界では“事件”だ。
話題の主は北川景子(21)。7月スタートの「太陽と海の教室」(フジテレビ)で織田裕二(40)の相手役に選ばれた。もちろん、まったく無名というわけではない。昨年10月にはテレビ朝日の「モップガール」で連ドラ初主演を果たしているが、なにせ深夜枠。それに比べれば、過去に前出の松嶋や竹内結子らがメーンを張った「月9」への起用はやっぱり事件と言っていい。
篠原涼子や天海祐希など“個性派”が幅を利かす昨今、ご覧の通りの正統派美女というところも「ポスト松嶋」を感じさせる。どんな娘か。
驚くのは、顔に似合わず(?)、「超」のつくインテリということ。神戸で生まれ、高校まで中高一貫の名門校で学んだ。当時の「夢」は医者になること。読書が趣味で、村上春樹や重松清を読みあさった……というのは普通の文学少女並みだが、彼女は当時から医学書や薬学、心理学の本も読んでいたというからビックリだ。高校時代からモデルの仕事を始めたが、目的は「内向的な性格を直したかったから」。すぐに芸能界の魅力に取りつかれたが、当時の揺れる心境をインタビューなどでこう語っている。
「自分には勉強しか取りえがないと思っていた」
「せっかく親に(名門校に)入れてもらったのに、今更勉強以外の道を考えたいとは、なかなか言い出せなかった」
どうやら“深窓の令嬢”のようだ。女優の道を選択した現在も明治大学で応用経済学を学んでいるという。
日本では“駆け出し”でも、実はすでにハリウッドデビューを果たしている。06年の「ワイルドスピードX3」で、メーンキャストのひとりに抜擢された。撮影時には単身でロサンゼルスに渡り、得意の英会話ですぐにスタッフたちと打ち解けたという。さすが、インテリ!
一方で、“大物食い”のところもスケールの大きさを感じさせる。
「芸能活動を本格化させてからまだ4年程度ですが、すでにサッカーの中田英寿、『嵐』の松本などとのデート現場が写真誌に押さえられています。つい先日も、若手売り出し中の木村了との仲を報じられたばかり。本人も“恋愛には型破りなタイプ”などとアッケラカンとしたものです」(芸能記者)
新ドラマで演じるのは元ミス東大の国語教師。生徒の進学相談に応じるうち、“禁断の恋”に陥るという設定だ。まさに北川にピッタリの役。
4月クールの月9、キムタクの「CHANGE」は期待はずれでこのまま終わりそうだが、ひょっとしたら次クールでは北川が救世主になるかもしれない。
【2008年6月18日掲載記事】