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天井知らずの鉄鋼価格、頭抱える輸出企業(上)

 下期が始まる7月から韓国の国内鉄鋼製品価格が大幅に引き上げられる見通しだ。上期に原料となる鉄鉱石、石炭が急騰したことを受け、鉄鋼業界が相次いで値上げを計画しているためだ。現代ハイスコ、東部製鉄など冷延メーカーは7月初めから主要製品の価格を30%近く引き上げることを決め、取引先に通知した。ポスコも来週中に7-9月期の価格を20%引き上げるとしている。

 造船、自動車、家電など鉄鋼を必要とする輸出業者からは輸出競争力の低下を懸念する声が上がっている。自動車、家電製品など耐久消費財の価格は上昇する可能性が指摘されている。

◆鉄鋼価格の値上げラッシュ

 東部製鉄は19日、冷延鋼板、メッキ鋼板など主要鉄鋼製品の価格を1トン当たり25万ウォン(約2万6000円)引き上げることを決め、取引先に通知した。同社の冷延鋼板価格は今回の値上げで同87万5000ウォン(約9万1000円)から112万5000ウォン(約11万7000円)へと28.6%上昇する。現代ハイスコも13日、主要製品価格を7月1日から一律同25万ウォン引き上げると発表した。

 韓国鉄鋼最大手のポスコも来月初めに主要製品価格を同16万-17万ウォン(約1万6600-1万7700円)引き上げる方向で検討している。ホットコイル価格は同70万ウォン(約7万2800円)から86万-87万ウォン(約8万9500-9万500円)へと引き上げられる見通しだ。造船用厚板も同95万ウォン(約9万8800円)前後へと約21%の値上げが見込まれる。同社は来週中にも値上げを正式に発表する。こうした値上げ実施は年初来1月、4月に続き3回目となる。

崔有植(チェ・ユシク)記者

金承範(キム・スンボム)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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