自転車の話題です。
街を歩いていて、ピューと軽快に走る自転車に、ヒヤッとしたことはありませんか?
歩道上で歩行者とぶつかる事故が後を絶たず、事故防止のため、今、さまざまな取り組みが広がっています。
先週、福岡市西区の小学校で開かれた安全運転講習会です。
講習を終えた子供に手渡されたのは、自転車の「運転免許証」。
もちろん本物の免許ではありませんが、安全運転の意識を持ってもらおうと、警察と自治会が発行しました。
実は、自転車が走ってもよいことになっているのは、歩道ではなく、車道です。
しかし、実態は全く違いました。
このため、今月から道路交通法が実態に合わせて緩和されたのです。
13歳未満の子供と70歳以上の高齢者には歩道の走行を容認、そのほかの世代も、道路状況によっては車道ではなく歩道の走行が認められました。
しかし、歩道を走る自転車による事故の危険性には変わりはありません。
福岡県警によると、県内で自転車にはねられけがをした歩行者の数は、毎年数十人に達していて、多い年では100人を超えています。
実際に、北九州市では先月、歩道を歩いていた小学1年生の女の子が自転車にはねられ、腕の骨を折る重傷を負う事故も起きています。
坂道の歩道を下る自転車が、小学生の脇を走り抜けます。
近くにある5つの高校に通う生徒は7割が自転車通学。
事故を減らそうと、自治体は、自転車と歩行者のレーンを完全に分けた歩道の整備を進めています。
さらに、国は今年から、自転車だけに通行を認めた専用道の整備事業を開始しました。
福岡県内では4か所で準備が進められています。
福岡県警は、自転車事故の抑止を今年の活動の柱に据えていて、飲酒運転や信号無視はもちろん、携帯電話や傘を持っての片手運転を繰り返す人は検挙も辞さない構えです。