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2008年06月21日 12:04

おさんしんぽ 「お産」で悩む妊婦さんへ 藁谷深洋子さんの報告(1)

 出産や妊婦をとりまく問題について考える「おさんしんぽ」(15日、日本共産党京都府委員会主催)で、パネリストとして報告した民医連中央病院産婦人科医の藁谷深洋子の発言(大要)を紹介します。

 医師になって3年目です。2005年に自分の働いている病院で長男を出産しています。
 何人ものお母さんを診させていただきましたが、自分のこととなると不安もあり、入院してから半日以上かかって出産しました。
 お産に関しては、自分は楽な方だったと思います。知り合いの助産師さんが声をかけてくれたりとか、すごく楽にお産させてもらいました。
 どちらかというと妊娠中に仕事をするのが大変でした。今も妊娠していまして、秋には自分の病院で産みたいと思っています。
 去年一年間、神戸市にある兵庫県立こども病院という大きな病院の産科でお世話になりました。
 正常なお産というよりは、リスクの高い妊婦さんと、産後のお母さんを診させていただきました。その立場からお話します。
 正常なお産を迎えるためには、妊娠中に妊婦検診をしている施設にかかっていただいて、お母さんの健康管理をしていただいて、その上で、自分のしたいお産のスタイルを選んでもらうのが一番大事かなとおもいます。
 今までお産された方などで、今まで大丈夫だったから、今回も大丈夫というようにどこにも妊婦検診を受けずに最後に産みに来る方が何人もおられました。最後に幸せなお産を迎えるためには、最初の妊娠中からちゃんと検診をうけていただきたいなと思います。
 妊婦検診の何が大事かというと、お母さんの健康管理ももちろん大事なんですが、ここで生むと決めた施設でそこのスタッフと顔見知りになることは重要だと思います。
 看護師や医師、助産師さんと顔見知りなって、顔見知りの方の中でお産することはすごく安心感があると思います。
 去年は搬送を受ける側なので、信頼関係もないまま、妊婦さんが来てその日に帝王切開するなど、「初めまして」と言った直後にお産になることはよくあることでした。正常なお産ができる方は、生みたいという施設で人間関係をしっかり築くことが大事だと思います。


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