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規制緩和でタクシーは台数が増えて、お客の争奪戦は激しさを増しています。 燃料の価格も上がっていて、資金力が弱い個人タクシーは減りつつあるんですが、こんなタクシーなら、みなさんも乗ってみたいと思うかもしれません。 東京で問題となっている「居酒屋タクシー」ではありません。 個人タクシーの運転手、大石隆さん。 大石さんのタクシーはちょっと変わっています。 車の正面には、大きな目とかわいらしいひげ。 車体にはぶち模様。 そして後ろには、猫型のウィンカーに、ふさふさの尻尾。 明治の文豪・僧籍の名作「我輩は猫である」に出てくる名もない猫。 その生き方に感動したという大石さん、タクシーを猫型にしてしまいました！ 3年ほど前から徐々に進化させてきたという猫タクシー。 また、別の個人タクシーは、一見ごく普通の外観ですが、何と、無料でカラオケが楽しめるタクシーなんです。 車内には、通信カラオケまで装備。 演歌からポップスまで、2万3,000曲もの歌を楽しむことができます。 運転手の山��敏夫さん、お客さんに、よりいい音質で歌ってもらおうと、機材のグレードアップに余念がありません。 実は、大石さんと山��さん、古くからの友人なんです。 こんなタクシーなら仕事も楽しいだろうと思っていたら、2人とも、「今のタクシー業界は厳しいですよ」と口をそろえました。 福岡県内を走るタクシーは、およそ1万4,000台。 6年前に規制緩和されてから、600台以上も増加しています。 それでも、2人はハンドルを手離すつもりはありません。 逆風が吹く中、街にはこんな個性あふれる個人タクシーも走っています。 |
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