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秋葉原無差別殺傷・加藤も訪れた「ジョブカフェ」は役立たず

 国の就職支援策では、殺人鬼の暴走を止められない――。東京・秋葉原の無差別殺傷事件で、逮捕された加藤智大(25)は、職探しのため出身地の青森市にある地域就職支援センター「ジョブカフェあおもり」を訪れていた。同カフェは国が04年度から始めた「若者自立・挑戦プラン」の中核施設。鳴り物入りで始まった就職支援策だが、今回の事件で何ら役に立たないお荷物施設だったことが改めてハッキリした。

「若者の生の声を聞き、きめ細やかな効果のある施策を展開」――。ジョブカフェ開始前の宣伝文句だ。経産省や厚労省など4省府がまとめ、04年度から昨年度までに両省で計300億円以上を投じて全国46カ所に整備してきた。加藤は昨年9月、「ジョブカフェあおもり」に通い、面接試験の指導やカウンセリングを受けたものの、職を得られず、2カ月後に静岡の関東自動車工業の派遣社員となった。

「ジョブカフェは当初から失敗が予想されていた。もともと経産省が英国の失業対策を真似て発案したのですが、これに『自分の領域が侵される』とハローワークを所管する厚労省が噛み付いた。結局、両省の予算の分捕り合戦のような状況になり、若者の具体的な就職支援策は後回しになったのです」(事情通)

 その結果、ジョブカフェでは求人検索や履歴書の書き方などを相談するだけ。肝心の職探しは「自分でやるか、ハローワークに行け」ということに。ジョブカフェの多くがハローワークと隣接しているのはそのためだ。

 実際、青森市の「ジョブカフェあおもり」と、「ハローワークプラザあおもり」は同じビル内にある。「ジョブカフェあおもり」に、加藤の相談内容を聞くと「何も言うなと言われている」(担当者)。施策を導入した経産省も「後で答える」(産業人材参事官室)と言ったきり、ナシのつぶてだ。

 福田康夫首相は事件直後、「背景を究明することが大事だ」なんてエラソーに言っていたが、現場はナーンモ感じていなかった。

【2008年6月18日掲載】


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