岡山放送局

2008年6月21日 10時23分更新

都市緑化フェアは予定通りに


岡山県の石井知事は、20日、開かれた県議会で、来年3月から岡山市をメーン会場に予定されている「全国都市緑化フェア」について、「中止したら住民を裏切ることになる」と述べ、財政危機の中でも予定通り開催する方針を明らかにしました。

6月の定例県議会は、20日、一般質問の最終日を迎え、議員が財政危機宣言が出された中、大型イベントへの出費を削減すべきではないかとただしました。

これに対して石井知事は、来年3月から5月にかけて岡山市をメーン会場に開かれる「全国都市緑化フェア」について、「中止した場合、これまで協力していただいた住民や企業を裏切ることになる。共同で会場整備を進めてきた岡山市との信頼関係も失われる」と述べ、予定通り開催する方針を明らかにしました。

また、再来年に予定されている「国民文化祭」についても、「中止した場合、岡山県の全国的な信用の失墜や国との関係悪化など多くの悪影響が想定される」と述べ、事業の見直しに慎重な姿勢を示しました。

岡山県は、「全国都市緑化フェア」に岡山市などとともに18億3000万円の予算をかけることにしていますが、財政危機の中、全国的な大型イベントへの出費についても見直しを求める声が高まっています。