カトリック
2008年06月19日
わたしのもとに来なさい
警察庁では、『平成１９年中における自殺の概要資料』（http://www.npa.go.jp/toukei/chiiki10/h19_zisatsu.pdf）を発表し、６月１９日（木）には、次のとおり、各社がその記事を報じている。
讀賣新聞「自殺者、１０年連続で３万人超…３０歳代は過去最多」
（http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080619-00000016-yom-soci）
朝日新聞「自殺者１０年連続で３万人超す 高齢者や働き盛り増加」
（http://www.asahi.com/national/update/0619/TKY200806190066.html?ref=rss）
毎日新聞「＜自殺者＞１０年連続で３万人台 高齢者と３０歳代増加」
（http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080619-00000025-mai-soci）
産経新聞「自殺者１０年連続で３万人超…昨年は過去２番目」
（http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080619/crm0806191025006-n1.htm）
日本経済新聞「自殺者、10年連続で３万人超す 07年、警察庁まとめ」
（http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080619AT1G1804819062008.html）
平成１９年中における自殺者総数は３３，０９３人。前年に比べ９３８（２．９％）増加している。
これで、平成１０年に３万人を超えて以降、１０年連続で３万人を超えていることになる。
また、平成１５年に３４，４２７人の記録に次いでの記録である。
３０歳代４，７６７人、４０歳代５，０９６人と働き盛りの年代の方でこれだけの方が犠牲となっている。
平成１８年には、年間の自殺者数が３万人を超える状況に対処するため『自殺対策基本法』が公布（６月２１日）、施行（１０月２８日）されている（http://law.e-gov.go.jp/announce/H18HO085.html）。
同法は、「自殺対策に関し、基本理念を定め、及び国、地方公共団体等の責務を明らかにするとともに、自殺対策の基本となる事項を定めること等により、自殺対策を総合的に推進して、自殺の防止を図り、あわせて自殺者の親族等に対する支援の充実を図り、もって国民が健康で生きがいを持って暮らすことのできる社会の実現に寄与することを目的とする」（第１条）である。
そして、国の責務（第３条）、地方公共団体の責務（第４条）及び事業者の責務（第５条）を定めるとともに第６条には国民の責務として、「国民は、自殺対策の重要性に対する関心と理解を深めるよう努めるものとする。」と定めている。
国及び地方公共団体には、調査研究等の推進（第１１条）国民の理解の増進（第１２条）、人材の確保等（第１３条）、心の健康の保持に係る体制の整備（第１４条）、医療提供体制の整備（第１５条）、自殺未遂者に対する支援（第１６条）及び自殺者の親族等に対する支援（第１７条）等の基本的施策を進めるとともに民間の団体が行う自殺の防止等に関する活動を支援するために必要な施策を講じることが求められている（第１９条）。
心のケア、特に働き盛りの壮年・婦人方の毎日の忙しい生活の中での「一休み」を提供することができるのは、我々の教会ではないであろうか？また、信徒とすれば、そのような役割こそ教会に期待しているものである。
しかし、残念なことに多くのカトリック教会では３０〜４０歳代の信徒の方を見ることができない。日本カトリック司教団も政治問題にばかりに狂騒するのではなく、このような『心の問題』にこそ、積極的な姿勢を示すべきである。
実際、「ワーキング・プア」のような自分には、「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。」（マタイ１１．２８）と優しい言葉をお掛けくださる主イエズス・キリストだけが頼りである。
2008年06月18日
カトリック２０条の会 その２
『カトリック新聞（第３９５９号）』（２００８年６月１５日）には、
「信教の自由を守ろう
正平協 憲法『２０条』で部会設置」
との見出しで、日本カトリック正義と平和協議会が「カトリック２０条の会」を発足させたことを伝えている。
このことについては、去る５月２６日、拙ブログにおいてもお伝えしたとおりである。（http://blog.livedoor.jp/kasahara_7524/archives/2008-05.html#20080526）
結局、日本カトリック正義と平和協議会は、２つの部隊に別れ、一方は、松浦悟郎補佐司教（大阪教区）が率いて９条に挑み、もう一方は、谷大二司教（さいたま教区）が率い、２０条に挑むようである。
まずは、谷部隊には、カトリックカテキズムに反し、政治的言動に奔走する松浦部隊を何とかしてくれ。
記事によれば、「司祭、修道女、信徒、仏教関係者など約五十人が参加。」したそうである。たった５０人の叩きがいもない小部隊ではある。しかも、「仏教関係者」とは、どういうこと？
2008年06月17日
御血はぶどう酒に戻るのか？その１２
去る６月１５日（日）。この主日、自分は年間第１１主日のミサに与る御恵みを頂くことができた。神に感謝である。
この日も聖体拝領は、ホスティアのみによる拝領であり、従前行われていた両形態による聖体拝領は行われなかった。これで、５月２５日のミサを最後に、両形態による聖体拝領は行われていない。
拙ブログでの投稿（http://blog.livedoor.jp/kasahara_7524/archives/2008-05.html#20080525）も、少しは役に立つことができたのかもしれない。
この日の「入祭唱」をここに紹介する。
「神よ、
わたしたちの声を聞いてください。
あなたはわたしの助け、
わたしを救ってくださる神。
わたしを遠ざけず、
見捨てないでください。
（詩篇２７．７、９）」
2008年06月14日
ＶＡＷＷ−ＮＥＴジャパンとカトリック司教協議会との関係
「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク（通称「ＶＡＷＷ−ＮＥＴジャパン」（共同代表：西野瑠美子・東海林路得子））（http://www1.jca.apc.org/vaww-net-japan/index.html）。
ＶＡＷＷ−ＮＥＴジャパンは、去る平成１２年１２月７日〜１２日、東京・九段会館において『女性国際戦犯法廷』という茶番劇−法学部学園祭の「模擬裁判」にも劣るものであり、到底『法廷』などと名乗れるものではない。まずは、被告人及びその弁護人などの役者を揃えることができていない。−を主催した反日団体である。
この『女性国際戦犯法廷』の取材・報道を巡りＮＨＫら３社に損害賠償を求めた所謂『ＮＨＫ番組改変訴訟』。この裁判に係る最高裁判所（第１小法廷（横尾和子裁判長））の判決が６月１２日（木）に下された。
取材する側の言動によって取材される側が番組内容に抱いた「期待権」は、原則として法的保護の対象にならないとの初判断を最高裁判所は示し、３社に賠償を命じていた東京高等裁判所の控訴審判決を破棄し、請求を棄却したわけである。これでＶＡＷＷ−ＮＥＴジャパンの逆転敗訴は確定した。
ここで、我々カトリック信徒が注目しなければならないのは、ＶＡＷＷ−ＮＥＴジャパンとカトリック司教協議会との関係である。
当初、ＶＡＷＷ−ＮＥＴジャパンは、「東京都江東区潮見２−１０−１０ 日本カトリック会館」にその事務所を設けていたのである。
我が信友のひとりであるおつるさんの設置されるブログ『おつるの秘密日記 酒と薔薇と愛の日々（http://blog.zaq.ne.jp/otsuru/）』でも、『カトリック正平協と関係の深いバウネット(女性団体)逆転敗訴（http://blog.zaq.ne.jp/otsuru/article/422/）』と題して投稿（６月１２日(木)付け）されている。
また、ノムさんさんは、平成１７年２月の段階で『カトリックと朝鮮総連の相互乗入（http://www.nomusan.com/~essay/essay_16_chuche10.html）』と題し、詳細な分析を発表されている。
６月１２日（木）、最高裁判所判決によりＶＡＷＷ−ＮＥＴジャパンの逆転敗訴の確定を受け、まずは、カトリック司教協議会として、ＶＡＷＷ−ＮＥＴジャパンとの関係を総括するきっかけとするべきである。
不思議なことにカトリック司教協議会は、「言いっぱなし、やりっぱなし」ということが非常に多く、我々信徒としては、非常に残念なことであり、困惑させられていることでもある。
カトリック司教協議会は、�，匹里茲Δ雰舒泙韮孱腺廝廖檻裡釘團献礇僖鵑箸隆愀犬魴襪咫▲�トリック会館内に事務所設置を認めるまでの支援をおこなうようになったのか。そして、�■孱腺廝廖檻裡釘團献礇僖鵑�主催した茶番劇『女性国際戦犯法廷』にはどのようなスタンスを持つのか。少なくともこの２点については、我々信徒への説明責任はあるはずである。
信徒にさえ、説明できないのであれば、到底、広く一般国民には説明することはできない。このカトリック司教協議会の無責任な態度が、神から託された使命である「信徒使徒職」を果たそうとする我々信徒にとって、非常な障害となっていることも理解すべきである。
2008年06月11日
開く必要のないカリタス・コンサート
お隣のカトリック北浦和教会（さいたま教区）では、カリタス・コンサートを予定しているそうである。
今年で１８回目。自分もファンの娘がいるし、そのお母上様から「今年も○○が出るのよ。」と誘われるので、毎年のように駆けつけるようにはしている。
そして、この８日（日）、カトリック北浦和教会から当該コンサートの案内＆チケット販売にやって来た。そして、今年も。またしても、ガッカリさせられた。カトリック北浦和教会のメンバーは馬鹿ではないのか？
「コンサートをお聴きにいらっしゃれない方からも支援を受けつけています。」
これを馬鹿の一つ覚えで、毎年繰り返している。この一言を加えることが引き継ぎ事項となっているのであろうか？それにしても、この一言には毎年のようにガッカリさせられる。
チャリティ・コンサートとは言え、出演者は貴重な時間を割いて、練習をしているはずである。我々聴衆も貴重な時間とお金を払って聴きに行くのである。
「みんな一生懸命演奏します。ぜひ、聴きにいらしてください。」
ではダメなのであろうか？本当にカトリック北浦和教会スタッフの馬鹿さ加減には呆れるだけである。
演奏者＆聴衆に対して極めて失礼な、そして、ガッカリさせられる一言である。
お金だけが目当てなのであれば、コンサートなど開く必要は全くない。そうすれば、練習する時間もいらないではないか。聖イグナチオ教会前のおじさんのように空き缶を置いておけばよろしいのである。
この一言で、今年こそは行くまいと思うのだが、ファンの娘目当てに行ってしまう自分が悲しい。
2008年06月09日
二週間ほどしてご回答がなければ その２
６月３日（火）の拙ブログへの投稿『二週間ほどしてご回答がなければ』については、みなさんからの貴重なコメントを頂き、感謝申し上げる。本当にありがとうございました。
また、これらのコメントについては、雑感さんが一人『正平教』側の立場にあり、孤軍奮闘されている。そのような中にあっても、雑感さんも拙ブログが荒れてしまわないように御配慮いただいているようで感謝である。
「正体不明の相手に、大御所の方たちがここまでムキになられるとは思っておらず、そのことをどう受け取ればよいのか、考えさせられております。」との雑感さんの困惑も分からないこともない。しかし、拙ブログを楽しまれている多くの方々は、従前の『正平教』の活動に疑問をもっているのも事実であり、そのことは雑感さんにもご理解いただけていると思う。
そして、松浦悟郎補佐司教を始め『正平教』を束ねる高位聖職者を始め、担当する司祭からメンバーとなっている信徒に至るまで、我々の疑問に一向に答えようとされないことも事実であり、雑感さんにはこのことについてもご了解いただけると期待している。
そのことが雑感さんには「ムキになっている」と受け取られているのであろう。もちろん、「ムキになっている」訳ではない。しかし、『正平教』からのリアクションを心待ちにしているのも事実である。
「正平協活動については私はかかわってないけど評価してる立場。」との雑感さん。ぜひ、雑感さんが評価なさっている点、そして、その根拠をご教示ください。よろしくお願いします。
この雑感さんからのご意見を以て、「再スタート」とさせていただければ、幸いである。
なお、「我が家にあるのは２０年ほど前の指針です」と雑感さんはおっしゃる。「大御所の方たち」は、すっごく勉強されています。そして、信仰に燃えています。
ぜひ、近年出されたもの、たとえば、「カトリック教会のカテキズム」や「カトリック教会の教え」などのカテキズム。教皇ヨハネ・パウロ二世使徒的勧告「信徒の召命と使命」や教皇庁典礼秘跡省指針「あがないの秘跡」などの教皇及び教皇庁文書もお読みになってください。
政治分野を筆頭とする社会における信徒の召命やその神から託された召命を果たすに当たっての心構え。その際、聖職者が取るべき姿勢なども明らかになっています。
日本カトリック正義と平和協議会の活動が我々ローマ・カトリックの教えから逸脱してしまったのは、これらカテキズムや教皇の意向に反していることがその誤りの原点なのです。
2008年06月08日
御血はぶどう酒に戻るのか？その１１
６月８日（日）。今週も神からの大いなる御恵みにより主日のミサに与ることができた。年間第十主日である。神に感謝！
この日のミサでは、とうとう我が教会でも両形態による聖体拝領が行われなくなった。聞くところによれば先週も行われなかったそうである。これも、自分やみなさんの切なる願いに神が取りはからってくださったのであろう。
再度、神に感謝！！そして、祈りにより支えてくださったみなさんにも感謝！！！
このまま教皇庁が認めない方法による両形態による聖体拝領が行われないように願うものである。それにしても、恐れながら、書いてみるものではある。見るべき方は見ていてくださっているのかもしれない。
午後は、埼玉スタジアム２○○２でのサッカー観戦。ヤマザキ・ナビスコカップ第６戦である。
このことについては、触れることもない。「武士の情け」で、訊かないでも欲しい。
2008年06月07日
『正平教』の宣教活動への対応
ここのところ『雑感』さんからのコメントが続き、４５６さん、ノムさん、ｔｏｎｔｏｎさん、ぱうろさん、おつるさん、そして、１２３さんには非常に不愉快な思いをさせたかもしれない。
ここに管理者としてお詫びするとともに、冷静なるコメントを頂き、拙ブログが荒れてしまわなかったことに感謝申し上げる。どうもありがとうございました。
まずは、『雑感』さんは、我々の信仰するローマ・カトリックとは相容れない思想・信条をお持ちのようである。そのような方がなぜ、拙ブログにコメントを寄せてきたのかは不思議なことではある。
「日本には、江戸時代、信念を曲げず殉教した信徒も、戦前にローマに国家神道参拝許可を懇った人たちもいる。松浦司教の信念は、これらの方々と同じで、まず信徒を守ろうとされていると私は思う。」
これは、大きな間違い。松浦悟郎補佐司教には、「信徒を守ろう」という意思は微塵もない。
「カトリックの社会運動参加している人が、赤い人たちも入った中で一緒に何かをするのは、目指す目的は違うが一致する部分において手を取り合っているのであって、共産思想・唯物論がキリスト教と相反することは、誰だって知っています。」
共産思想・唯物論が目指すものはなんなのか、よく見極めるべきである。それを深く洞察すれば、到底、手を取り合うべき相手ではないことは分かるはず。
「拉致被害者について、彼らのために祈ることは良いことだと思います。国家権力も彼らのために全面的に協力しています。その状況下で、教会ｎ社会福祉組織が改めて動く必要も無いと思いますが。」
このような発言に至っては、『雑感』さんの主義・主張というよりもその「人間性」さえ疑わざるを得ない。『雑感』さんは、神が我々教会に託されている役割を全く理解していないし、理解しようとも思っていないようである。
「説教は、信徒が代わって行っても良いはずです。教会の言う禁止というのは交通ルールのようなものではありません。司祭にはそれだけの権限がある、それだけです。」
これも、誤り。
「仮に、司教団や多くの神父がそういうメッセージを出すことが福音に則した正義だと考えるなら。そういう方針を決めるのが正平協。」
そう『正平協』でしょう。
しかし、我々は、『正平教』の信者ではない。「ローマ・カトリック」の信徒である。
そして、「ローマ・カトリック」の信徒とすれば、我々ローマ・カトリックの信仰とは全く相容れない『正平教』が「カトリック」の名前を流用することに憤りを覚えるものである。
『正平教』として活動するのであれば、我々ローマ・カトリック信徒とすれば何も言うことはない。それぞれの信仰である。何ら問題はない。
最後に警告。
もし、『正平教』の教えを拙ブログにおいて宣教される方がいらっしゃれば、場合によっては、今後、当該コメントの削除も検討せていただくものである。
2008年06月06日
故犬飼政一神父様の思い出 その５
そのような意味で、我が愛する司祭であり、昨年亡くなられた故犬飼政一神父様の教会や信仰に対する態度はすばらしいものであった。
基本的には、教会は『祈りの場』。サークル的活動を非常に嫌悪され、その内容が福祉的なものを目標とするものであったとしても、「それは自治体等の仕事」である。ときっぱりとされていた。
もちろん、一人、一人の信徒が福祉的活動に参加することは積極的に評価されていた。でも、「それは教会本来の役割ではない」ということ。
「信徒が日曜日教会に集まり、秘跡に強められて、社会に派遣される。その社会での働きを応援する。。教会、そして、司祭はそのような存在である」とのお考えでした。
その意味で、『信徒使徒職』について多くの著作を持たれ、我々信徒に伝えたかったことも多かったのではないかと思っている。
最後にお会いしたのは、自分の相談に乗って欲しいと、お忙しい中、日曜日の午後、お時間を取っていただいたのである。それは、教会の政治的言動への憂慮の問題であった。実際、我が教区では、谷司教などが中心となり、教会での政治的言動が顕著となってきていた。しかし、その司教の政治嗜好性には到底同調できるものではなく、自分の信仰のあり方として心配となってきていたのである。
犬飼政一神父様は、「全く問題なし。逆に政治声明を日本カトリック正義と平和協議会などが発表すること自体に問題あり」とのお考え。「依頼があれば、いつでも、いくらでも応援しますよ」との温かいことばを頂いていたのではあるが……。
2008年06月04日
アカコロブス
６月１日（日）、カトリック横浜教区正義と平和協議会が主催し、松浦悟郎補佐司教（大阪教区）を講師としてカトリック中原教会（川崎市・横浜教区）にお招きした講演『平和へのチャレンジ』。この講演を聴講したことについて、ブログを書き込んだところ、多くの方からのコメントを頂くことができた。まずは、御礼申し上げる。
１２３さん、ぱうろさん、４５６さん、ノムさん、おつるさん、雑感さん、そして、ｔｏｎｔｏｎさん（コメント順）、どうもありがとうございました。そして、これからのご指導もよろしくお願い申し上げます。
おつるさんには、第一印象から「すばらしい聖職者なのではないだろうか。」などととんでもない油断を口にした自分に対し、「こらこら、危ない 危ない・・・ 松浦補佐司教に 簡単に だまされちゃだめだよーん」と注意を喚起いただきありがとうございました。本当に危ないところでした。その意味では、大阪教区で常日頃、松浦悟郎補佐司教に接されている方々が頼りです。これからも情報などをお寄せいただけると嬉しいです。よろしくお願いします。
自分は、「まぁ〜、かわいい！」などと言ってパンダの檻の中に入っていくこどものようです。かわいくとも相手は「猛獣」です。ひとたまりもありません。
一生懸命に芸をこなすチンパンジーに手を差し出すこどものようでもあります。こちらも相手は「猛獣」です。握力がどれほどのものか……。その油断から、手を握り潰されてしまうところでした。
彼らチンパンジー（哺乳類・霊長目・真猿亜目・狭鼻猿下目・ショウジョウ科）の大好物は、ご存じでしょうか？それは、「アカコロブス（哺乳類・霊長目・狭鼻猿亜目・オナガザル科）」です。猿のくせに、同じ猿を大好物としているのです（『チンパンジーのえげつなさ！』（http://ameblo.jp/oldworld/entry-10013195597.html））。
「捕らえたアカコロブスの肉を狂乱のうちにむさぼるチンパンジーたち」の写真（あえて紹介しません。）は、恐ろしいものです。自分もこのアカコロブスのように食われてしまうところでした。危ない、危ない……。
2008年06月03日
二週間ほどしてご回答がなければ
昨日、拙ブログにおいて６月１日（日）、カトリック中原教会（横浜教区）で行われた講演会を次のとおり紹介した。
１ 演 題：平和へのチャレンジ
２ 講演者：松浦悟郎補佐司教（大阪教区）
３ 主 催：カトリック横浜教区正義と平和協議会
この講演会を紹介くださったノムさんも、ご自身で設置されるサイトにおいて、「松浦悟郎司教の講演」と題し、この日の模様をお書きになっている（http://www.nomusan.com/~essay/index-jubilus.html）。
このノムさんからの写真にあるとおり、前列２列目からの聴講となった自分たち＝ミサイル４本は、ピタリと照準は合わされていた。松浦悟郎補佐司教には、十分、その「抑止力」が働いたのであろう。とんでもない政治的な話−たとえば、『無防備都市宣言』など−は、阻止することができた。
実際、ミサイルは撃たなくとも、照準を合わせておくだけで、その役割を果たすことができるのである。
「ご講演後、出来なかった質問を書面で司教様にお出ししました。
二週間ほどしてご回答がなければ、質問事項を公開致します。」
と言うこと。
今のところ、どのような質問を松浦悟郎補佐司教にお出ししたかは内緒……。
2008年06月02日
大体、内容は分かります。
６月１日（日）、１１時からの松浦悟郎補佐司教司式の年間第９主日のミサも終えた。２００円の寿司バックを繋ぎとして、１２時３０分からのカトリック横浜教区正義と平和協議会主催による松浦悟郎補佐司教講演「平和へのチャレンジ」に臨んだ。会場は、先程まで聖なるミサが行われていた聖堂内である。
自分は、ノムさんの外、「教会の政治的言動を憂慮する会」のメンバー計４人で前列から２列目の座を占めた。先にも書いたとおり、自分が松浦悟郎補佐司教にお目にかかるのは、この日が始めててである。しかし、会のメンバーには、松浦悟郎補佐司教と面識のある方もいらっしゃり、演台の補佐司教には、我々「憂慮する会」が自分の講演を聴きに来ていることもはっきりと分かったであろう。
我々の存在に恐れをなしたのか、この日の講演は、極めてトーンダウンしたもので、「中学校社会科」のレベルのものとなった。現在、川崎市で進められ、カトリック中原教会主任の河野淳司祭もその賛同者の一人となっている「平和無防備条例」制定への動きなども一切紹介なし。
その意味では、我々にとっても調子はずれの講演ではあったが、主催者であるカトリック横浜教区正義と平和協議会のメンバーにとっても期待はずれのものになったかもしれない。
このような講演であったが、松浦悟郎補佐司教が決して忘れてはいけないこと、この１点は補佐司教は守られた。
それは、
「シナ共産党を一切非難しないこと」
である。そして、ミャンマーやガーナなどの事例を引いて「愛」−「人間への普遍的な愛」−を説かれても、時間的にも、地理的にも最も身近な「チベット」とは口が裂けてもいえないのである。補佐司教の考える「人間」の中にはチベット人、そして、チベット仏教徒は決して含まれないのである。松浦悟郎補佐司教にとっての「普遍的」とは、その程度のものでしかない。
合計１時間半の講演時間。松浦悟郎補佐司教は、概ね１時間強の講演をされ、残りの質疑応答の時間は、１５〜２０分程度しかない。我々は、事前に質問を用意していたが、到底、この場で質問できる状況ではない。
しかも、この質疑応答の時間の短さにもかかわらす、カトリック横浜教区正義と平和協議会メンバーである司会者が蕩々と松浦悟郎補佐司教に話しかけている。明らかに我々に質問させまいとする汚い「遅延行為」である。
ここでは「イエローカード」を出さなくてはいけないと、講演会終了後、司会者に抗議をした。始めは自分の稚拙な進行を恥じてはいたものの「あなたは司会者失格だ！」と言い切った自分に怒り心頭となっていた。しかたがあるまい。そのとおりなのだから……。入場料までとっての講演会で、楽屋ネタで質問妨害までされては、遠くさいたま教区から駆けつけた自分にはたまったものではないのである。そのような話は、講演会終了後、打ち上げの席で個人的に伺えばよろしいではないか。その意味では、明かな「遅延行為」に大ブーイングである。ぶっ〜つ！
結局、質問者は２名。一人は、中年女性。「インターネット等では、『正平協』−カトリック中央協議会の正式な機関の一つである−に反対の声を挙げているグループもあり、そのグループが最近ますます勢いづいている。そのことについて、どのように思うか？」というような質問であった。
これには、松浦悟郎補佐司教は、「これは、『教義』に関することではないので、信徒の間で様々な考えがあっても構わない。」との回答であった。
もう一人、こちらは中年男性。「間接民主制をとる我が国。選挙にうって出ては？そうすれば、信徒も投票しやすくなる」。これには、松浦悟郎補佐司教も苦笑い。この方、カテキズムを全く理解していない。「我々『聖職者』は、公職への立候補は禁じられています。そのような役割は、『信徒』にあります。ぜひ、みなさんが立候補されてください。」との回答であり、それに続けて、「実際、信徒の政治家もいらっしゃるのですよ」と更に苦笑い。
補佐司教には、麻生太郎議員や西村真悟議員などが浮かんだのであろう。日ごろ、松浦悟郎補佐司教が唱えていることと全く異なる主張を持つカトリック信徒の政治家である。
また、松浦悟郎補佐司教が、このような政治活動を始めるきっかけとなったことも説明された。
司祭叙階後、大きな教会に赴任中は日ごろの業務でそれどころではなかった。３つ目の赴任地、やや余裕が出てきたところで、在日韓国人グループに取り込まれてしまったようである。
この事情、背景が分かっただけでも大収穫ではあった。
なお、我々が用意した質問は、「公開質問状」として、文書により松浦悟郎補佐司教に手渡している。その回答を待つのみである。
ノムさんがこの文書を補佐司教にお渡ししたとき、補佐司教は、「大体、内容は分かります。」とおっしゃったそうである。
2008年06月01日
オッと、危ない、危ない。
６月１日（日）、年間第９主日である。
今日は、自教会でのミサをサボり、カトリック中原教会（横浜教区）でのミサに与った。というのも、１２時３０分から１４時までの予定で松浦悟郎補佐司教（大阪教区）の講演（主催：カトリック横浜教区正義と平和協議会）があるという。１１時からのミサも松浦悟郎補佐司教が「ついでに」司式される（主日の「司教ミサ」を「ついでに」という主任司祭にも驚いた。自分にとっては、主日のミサが主であるべきと考えるのだが……。実際、補佐司教も「ついでに」と紹介され、苦笑いをされていた。）ということをノムさんから誘われていたのである。
１１時からのミサは、前記のとおり松浦悟郎補佐司教の司式。そして、河野淳・カトリック中原教会主任司祭及び名前は失念したが河野淳司祭と同年齢程度の若い（と言っても、４０歳代であろう……）司祭の計３人による共同司式であった。
『西の松浦、東の谷』と併称される松浦悟郎補佐司教のミサには始めて与る。と言うか、はじめて生で補佐司教にお目にかかったわけである。
そのミサは、すばらしいものであった。
特に説教は、神学生時代の話から若き司祭の頃のこともちりばめてた非常に分かりやすく、心に刻む込むべき内容であった。
今日の「共同祈願の意向（例文）」には次のようにある。
「主のことばを聞いて行うものとなるよう、わたしたちを導いてください。日々の生活をとおして、救いの喜びをあかしすることができますように」。
まさにこれであった。併称される谷司教には、到底真似をすることができない、すばらしい説教であった。
ミサの進行も上手くいっていた。しかし、特に気がついたのは、ベールを被る女性がほとんどいない（１人だけいらした）ということ。そして、せっかく跪き台が用意されているのに誰も使わないということである。
さいたまの「田舎教会」とは異なり、これが横浜教区の流儀なのであろうか？いずれにせよ、たまには、遠くの教会のミサにも与ってみるものである。新鮮な感じで、祈りにも力が入ると言うものだ。
そして、松浦悟郎補佐司教は、その政治言動は別にすれば、すばらしい聖職者なのではないだろうか。自分の第一印象に過ぎないものであるが……。オッと、危ない、危ない。
2008年05月31日
Catholic Martyrs of Korea
拙ブログにたびたびいらっしゃり、時には、貴重なるコメントを下さるPasさんが、次のようなサイトを設置された。Pasさんの御快諾がいただけたので、ここに紹介する次第である。
『Catholic Martyrs of Korea (1948〜)』
（http://web.mac.com/cmsonk1948/Site/Blog/Blog.html）
2008年05月29日
新潟教区殉教者特別年開始ミサでの菊地司教の説教
我が敬愛する菊地司教（新潟教区）が、２００８年５月１１日（聖霊降臨の主日）、カトリック米沢教会で司式された「新潟教区殉教者特別年開始ミサ」での説教が司教の設置されるブログにも紹介されている。
ここに、その一部をご紹介させていただくことをお許し願いたい。
「７０年にわたるソ連の共産主義政権は、徹底的に宗教を弾圧しました。共産主義にとって宗教はアヘンです。キリスト教に限らず、ありとあらゆる宗教に対して、弾圧が続きました。宗教に取って代わる存在が、思想と社会体制だったのです。思想と社会体制によって人々の心を支配しようと試みたのです。教会の建物は接収され、あるところでは倉庫にされたりコンサートホールにされたり、または完全に破壊されてしまったりしました。
１９９０年代に入り、共産政権が崩壊してロシアが再びよみがえったとき、多くの人の心からは、宗教的な精神が消滅していたのです。政府がすべてを提供してくれる。政府がすべて面倒を見てくれる。政府さえ信じていれば大丈夫だ。たった７０年の宗教弾圧と思想の統制で、人間の心はここまで荒廃してしまうのです。
それでも７０年ほどのことでしたから、形としての宗教を憶えている人々は残りました。ですからロシアが誕生してロシア正教が再びよみがえったとき、多くの人がその教会に押し寄せてきた。カトリック教会もこの１０年くらいの間に段々と形を整え、例えば祖父母がかつてカトリックであったとと、親の遺品の中にロザリオがあったとか、そういった理由でカトリック教会へ戻ってくる人たちがいるのです。
しかしその人たちの心には、ぽっかりと大きな穴が空いていたのです。この１０年ほどの諸宗教の努力によって、宗教的な精神が人々の心に少しずつ復活しつつあるようです。しかし、徹底的に宗教を消し去り、一つの思想や社会体制で人の心を縛ることで、人間の心をここまで荒廃させたという現実には厳しいものがあり、いまだに私たちが当然だと思うようなボランティア精神だとか助け合いだとかの理念が、浸透してはいないというのです。」（http://homepage2.nifty.com/isaoymk/Jyunkyotokubetsu08.html）
日本カトリック正義と平和協議会を指導する松浦悟郎補佐司教（大阪教区）を始めとする高位聖職者やそれに追従するメンバーたちにとって、この菊地司教の説教は、耳の痛い話、聴きたくもない話であろう。しかし、是非にも、耳を傾け、大いなる警鐘として欲しいものである。