●2002年6月12日ごろから、『三人吉三 明日も同じたぁつまるめえ』(双葉社・1800円)が店頭に並んでます。
ま、固い話ではありません。前回、『白波五人男』で「ゴジラ」を出したらなかなか評判がよかったので、今度は「ガメラ」を出しました。時代小説版『俺たちに明日はない』と思っていただけると幸いっす。
例によって初版部数はさして多くなく、政令指定都市以外の書店店頭で見かけるのは難しいかも。図書館配本が若干少ないので、お近くの図書館でみかけないばあいには、リクエストしてやってください。
1)bk-1は送料250円ながら、発注した翌日につきます。●ここ●をクリック。
2)amazon.co.jpは送料無料。●ここ●をクリック。
3)図書館や友達どうしの回し読みなど、タダで読んだ場合には、下記宛てに『読んだ』と感想を送ってやってください(本書は読者カードがついてないんで、買った人で『面白かった』という場合にも、送っていただけるととっても嬉しい)。
ええと、出版の可否を判断するのは出版社なんで、著者に感想を送っていただいてもしゃあないんっす、ごめんなさい。
絵葉書に『読んだ』とひとことでいいっす。「読んでる私がここにいるよ」と出版社にお伝えしてやってくださいな。サッカーにサポーターの拍手が必要なように、小説家と出版社にも読者の拍手が必要なんであります。
宛先
郵便番号162-8540
東京都新宿区東五軒町3-28
(株)双葉社 文芸出版部気付
鈴木輝一郎著「三人吉三」係
8月1日(木)
●家庭サービスのただのおやじ
今日の体重は72.2kg。体脂肪率25.0%。昨日の睡眠薬はゼストロミン。抗不安薬は午前6時、正午、午後5時ソラナックス。昨日の万歩計は6249。昨日の摂取アルコールは缶ビール350ml4本。レッド180ml1本。
お通夜・葬式の間は食生活が不規則になるので『食べるときに食べられるだけ食べておく』といった食生活が裏目に出ましたね。一日で2kg近く体重が増えると、足腰にてきめんにキます。
今朝は6時半起床。犬の散歩して飯。メールをチェックしてページ更新。推理作家協会から入会申込書が届いていたので、推薦会員欄に署名捺印して郵送。
10月の読書サークルでの講演の事前告知について、事務局から連絡メール。
インターネットメール(同一サーバ内での電子メールは、そこそこ信頼できるんですが)は信頼性にいちじるしく欠けるんですが、パソコンを普通の家電製品並みの品質管理基準で考えている人は、メールを送りっぱなしで発信通知の電話を入れなかったりする。送信者側にまったく過失がなくても、こちらのマシンがぶっこわれたりしますしね。
のべつまくなしにメールをやりとりしているのであれば不達事故も早い段階で判明しますが、こちらの事務局とはそう頻繁に連絡をとりあっているわけではないので、事故防止のために、今後の連絡関係はファックスでお願いすることにしました。
『講演のあとにサイン会をしたいがどうか?』と問いあわせがありましたが、ぼくは小説家業界基準では常識人でも、カタギの世界基準からは著しく外れている自覚ぐらいはある。
読者との距離を詰めて、自分から読者を失望させる行動をとるこたぁないんで、これはパスさせてもらうことに。
あとは、息子の保育園の日帰りキャンプ。上石津町のキャンプ場へ。
基本的には川遊びなんですが、今年は川の流れがかなり急なことと、川底の石が苔むしてて足場が悪く、歩くのに無茶苦茶疲れました。もう、足ぱんぱん。身動きもとれねえや。
5時に帰宅して即ダウン。
●今日の更新
2002年7月後期の日記を●ここ●に切り出しました。
8月2日(金)
●雷落ちるなと天にお祈りの小説家
今日の体重は72.4kg。体脂肪率25.0%。昨日の睡眠薬はゼストロミン。抗不安薬は午前6時、正午、午後5時ソラナックス。昨日の万歩計は7593(川に入ってさんざん歩き回ったのは計算にはいってません)。昨日の摂取アルコールは缶ビール350ml2本。
怒濤のように眠りました。今朝は6時起床。犬の散歩やってリターンスライダー5分間。シャワーを浴びてから書斎。
メールチェックしてページの切り出しと更新。この時点でようやく2002年7月中期のページのタイトルが『6月後期』になっているのに気づきました。……恥……とほほ。
amazon.co.jpをみてみたら、本格お見合い小説『ご立派すぎて』(講談社文庫・467円)がまた売り上げ順1位に返り咲いていました(いやまあ、あくまでも『鈴木輝一郎の本のなかでは』なんですが)。あいかわらず強い本っすな。興味のあるかたは●ここ●をクリックして、覗いてやってくださいな。気が向いたら買ってねん。送料は240円。
ま、どっちにしても長編の直しの推敲(あいかわらず変な日本語だぜ)の入力。
ラジオネタ。ネタ元は『武田鉄矢の今朝の三枚おろし』。この近辺では東海ラジオから流れてます。
コンサート会場には『魔の目』があるんだそうな。何千人か入るホールのなかで、不意に観客の一人だけと目が合うことがあって、その人の動向だけが気になり、その結果、自分のペースを崩してしまう、とのこと。
へええ、と感じるところ大。小説家の場合は、観客のリアクションを知るまでタイムラグが大きいんですが、なかなか参考にはなりますね。
午前10時に電話着信。
発信者番号の市外局番が大垣市内のものだったのと、何せ連日の猛暑。てっきり緊急電話かと思って、受話器に向かって、
「何があった!」
と怒鳴ったら、恐縮しきった声で、
『すいません、エイデン(地元の小売り家電チェーン)です、奥様から「掃除機の修理を頼んだのに、治っていない」とお電話を頂戴しまして』
だそうな。びっくりするじゃないか。業務連絡なら、発信者番号不告知に設定しておけよ、ほんと。
金完燮(キム・ワンソプ)『親日派のための弁明』(荒木和博+荒木信子訳・2002年7月18日・草思社・1500円)読了。これは収穫。大日本帝国統治下の朝鮮史と、現況の韓国国内での反日ファシズムに関する本です。
豊臣秀吉による朝鮮半島侵略は議論の余地なく日本側に否がある(朝鮮李王朝側の対応のまずさはさて置くにせよ)んですが、大日本帝国による併合は、双方合意によることもあり、評価の難しさを教えさせる書ですね。
厄介なのは『本書を読んで韓国が嫌いになった』といった知人がいる通り、思いっきり親日側にバイアスのかかった歴史評価がされていることと、本書が韓国本国では事実上の発禁処分になっているところ、かなあ。
ドアチャイムが鳴ったんで、またセールスか鬱陶しいと思ったところ、うちの前を通ったご近所さんからで、『雨が降ってますよ』とのこと。あわてて表にでて、洗濯物と布団の取り込み。落雷が始まるとパソコンをコンセントから引っこ抜いて仕事を休まなきゃならないんで、空を見上げて雷神にお祈り。
出版社Σ社から電話。制作会社から拙著の映像化のオファーがあった、とのこと。現代小説の場合は、書きさえすればだいたい『オファーだけは』あるもんですが、時代小説の映像化のオファーは初めてでびっくり。
進行総務は版元のΣ社にまかせ、金銭面での交渉は鈴木側のエージェントに任せることで決着……いや、そこまでの流れは、いつも通りっすね。一応、エージェントに連絡をとってオファーがあったことだけ伝えましたけどね、実際には、金銭面の交渉までたどりつく前にほとんど立ち消えになるもんっす。この種のことは。
あと、出版社ψ社に電話。机の前の壁に貼ってある進行表と、こちらで記憶している締切が一ヶ月違うんで、不安になって、ってことです。これはぼくの記憶違いでヤレヤレ。
あと、テレビ朝日から出演依頼の電話。今回は『森トンカツの起源を探せ!』といった埋め草仕事ではなく、朝のワイドショーで小説家として『歴史と女性』に関するコメントをするんだそうな。
ディレクターと電話で話して、だいたいの感触を模索。歴史にはまったく興味のない人向けに解説する、ってな塩梅なんで、こいつぁかなり難易度の高い仕事っすな。
しかし、我ながらつくづく文芸の世界の人間なんだなあと思うのは、テレビの仕事はアゴアシヤド付きが原則で新幹線代から東京駅までのタクシー代もホテルも用意してくれて、そちらの打ちあわせはしたんですが、スケジュールだけみて「あいよ」と承知して、ギャラを聞きそびれたこと。普通、文芸の仕事のときは、ギャラは振り込まれるまでわかんないもんですし。
ま、映像の世界の仕事は、あくまでも単調な日常のアクセントで、取材だと割りきればいいか。できる限りのことはするけれど、チームプレイのような苦手な仕事には限界もあるしね。
民放の例に漏れず日程が思いっきりタイトで、オンエアは8月6日(火)午前9時から。『スーパーモーニング』って番組だそうで、ぼくは1時間出ずっぱりだそうな。大丈夫かいな。……いや、「激論うんたらかんたら(詳細不明)」ってコーナーなんだそうだけど、午後7時の段階で、まだぼく以外のコメンテーターが決まってないそうなんで。
既出の出版社Σ社から、映像化プレゼンテーション用の企画書が転送されてきました。
著者は著者なりの主張をもって書いてはいるんですが、読者がどう感じるかは別問題。エンタテインメント小説は、自分の主張を理解してもらうために書くのではなく、読者に楽しんでもらうためのものなんだから、当然、両者の間には齟齬はある。
プレゼンの企画書に目を通してみて(まあ、映像的にウリになるところや、一般の理解を得やすい箇所がメインになるのはともかくとして)、どこを面白いと読者たる企画者が感じたのがわかって、なかなか興味深いものがありました。
作品は、店頭に並んだ瞬間から、読者のもの、読者のもの。
8月3日(土)
●黙黙黙と原稿書きの小説家
今日の体重は71.2kg。体脂肪率28.5%。昨日の睡眠薬はサイレース。抗不安薬は午前6時、正午、午後5時デパス。昨日の万歩計は2545。昨日の摂取アルコールは缶ビール350ml3本。
今朝は5時起床。犬の散歩してリターンスライダー5分間。シャワーで寝汗を流して朝食。メールチェックしてページ更新。
ま、ひきつづき長編の直しの推敲の入力の続き。
北方謙三『コースアゲイン』(2002年7月30日・集英社・1200円)読了。これは大収穫。私小説風の短編集。長編の語り口の上手さの目立つ著者ですが、短編、すごくいいっす。前半、ヘミングウェイしてる部分も悪くないんですが、後半、海から離れてからが良。几帳面さと豪快さとが複雑に混交した『性分』は最高。山小屋生活を綴った『理想的な生活』、五十という年齢からくる老いと性と生が混在している『既視感』も、この年齢だからこそ書ける、といったものです。
ページ数と価格から勘案すると、かなり刷っていると思うんで、どこの書店の店頭でも入手できるはずです。まず手にとって立ち読みで1編か2編、読んで、決めてみてください。ぼくはお勧め。
どうも肩のあたりがつるつるするので、撫でてみたら皮がぺろりぺろりと剥けること剥けること。日焼けで真っ赤になってから丁度1週間。さめたもんだとばかり思ってたんですが、こんなところにも新陳代謝の鈍化の波が。
帚木逢生『エンブリオ』(2002年7月30日・集英社・1900円)読了。不妊治療と胎児前の胚をビジネスにする産婦人科医の話です。これ、こんな強引にミステリにするよりは、『生殖医療の現状と可能性と未来』ってな感じの、ノンフィクションにしたほうがすっきりするかなあ。歴史小説の場合、ときどき「史料の圧力に物語が負ける」といったことが起こりますが、そんな印象はあります。
小説とみて登場人物のメンタリティを考えると首を傾げてしまうんですが、生殖医療についての解説書と読むとかなりいい作品です。
しかし、この十日間ほどは、久しぶりといっていい緊迫と繁忙の日が続いて、それが一段落したせいか、疲れがどかっときましたね。今日は土曜だから、たぶんどこからも電話がかかってこないって安心感もあるのか、ふらふらっと睡魔に襲われること数度。参った参った。
いずれにせよ、長編の直しの推敲の入力を済ませ、バックアップをとってプリントアウト。FDと紙原稿をまとめて宅配便に仕立て、近所のコンビニまで徒歩で行って発送。
あとは、犬の散歩をし、洗濯物をとりこみ、夕食を作って、夕刊みながら食事。今日は大垣市内は『水まつり』だそうで、例年通りブラジル系のおねえさんたちが眼帯ぱんつにガチョウの羽根背負ってサンバ踊りまくるんですが、見に行く気力は残ってない。
勿体ないなあと枕を抱きしめながら、ひとり泣き濡れたんでありました。
8月4日(日)
●原稿、書いちゃ読み、読んじゃ書きの小説家
今日の体重は71.4kg。体脂肪率28.5.5%。昨日の睡眠薬はサイレース。抗不安薬は午前4時ソラナックス、正午、午後5時デパス。昨日の万歩計は4205。昨日の摂取アルコールは缶ビール350ml3本。
疲れているのか、長眠期にはいっているのか、昨日は『クレヨンしんちゃん』観てから7時半に就寝して、今朝は6時半起床。酒を呑まないと(注・ビールは酒じゃない)睡眠薬のハングオーバーは結構きつい。幸い、雨あがりでまだ気温はさほどでもないんで、とりあえず書斎入ってメールチェックしてページ更新。身体が起きた証拠に便意を催したんで、一本どかんとひりだして体重計。
それでもまだ頭が眠ってますね。犬の散歩に出た途中、万歩計をつけていないことに気づきました。なんだかものすげえ損した気分。朝食の用意をしている間、リターンスライダーをやるのを忘れてました。これも結局パス。
羅門祐人『敬天布武 1』(2002年4月10日・学研歴史群像新書・800円)読了。……ええと、ぼく的には大収穫です。いい意味での『バカ架空戦記』ですね。下田を襲撃したペリー艦隊を、山本五十六と西郷隆盛と織田信長と坂本竜馬が迎撃する、ってな話です。著者が意図したのかどうかはわかりませんが、思いっきり笑える作品です。
河出書房新社Q氏から小説家入門本『何がなんでも作家になりたい!』表紙・背表紙別案がメールで着信。これはいかにも迷うよなあ。とりあえずその場でレスポンス。あと、打ちあわせの日程調整。ま、打ちあわせの日程等は明日あたり電話で詰めることになるでしょう……というところでこの節は下につづく。
ほいでもって『さしも知らじな』に着手。このところ、武張った長編の直しやらエッセイやらが同時進行して、頭ん中がぐちゃぐちゃになっていたので、この作品世界に浸り直す必要がある。で、頭から読み直しをするのと、節の割りかえ。
でもこれ、タイトル、変えたほうがいいかなあ。担当者と電話で打ちあわせするとき『「さしも」、どうですか』と目一杯省略されてるところから考えて、もっと短いほうがすっきりするか。ちと迷うな。
菅谷充『蒼天の艦隊 3』(2002年7月25日・ジョイ・ノベルス・838円)読了。架空戦記っす。山本五十六率いる連合艦隊が、せえのとアメリカ本土に攻撃をかける話。本編がシリーズ完結編です。特記事項なし。
……で、お昼ごろ河出書房新社Q氏が自宅から電話。
Qさん、去年入院してるんだから、無理しないで、きちんと休みをとってくれよぉ。編集者の身体は、自分だけのもんじゃないんだぞぉ。
メール受信確認と、表紙(正確にはカバーですが)の別案についての打ちあわせで、日程の関係から『今から装丁やってくれている人に頼んでみます』とのこと。
いや……Q氏が無茶苦茶仕事に厳しいのは知ってましたが……てっきり明日の月曜日に電話してくるものだとばかり思ってたんで……装丁をお願いしている大谷知帆さん、日曜日を潰してごめんなさい。輝一郎のわがまま、ゆるしてやってください。
テレビ朝日『スーパーモーニング』ディレクターから詰めの確認の電話。進行台本を放送作家に申し送りするためのもんっすな。
主婦と歴史、って、いちばん相性が悪そうな組みあわせ(歴史は勝者・男性の側から書かれるケースがほとんどなんで、あまり女性の感心をひかないせいかなあ)なんで、土壇場で企画がポシャるのも覚悟してましたが、出演者も決まったとのこと。やれやれ。
月刊「治安フォーラム」編集室『過激派事件簿40年史』(2001年8月20日・立花書房・1000円)読了。ま、タイトル通りの内容です。こうしてみると、凄かったはずの左翼過激派活動も、どんどんショボくなっていくのが何とも。
先日、諸般の事情で革マル派の潜伏活動家とその弁護士と警視庁公安に関係することがあったんですけどね。詳細は省くとして、公安の人間が一様に首を傾げていたのが「革マルの連中の資金源、さっぱりわからんのですわ」とのこと。
しかし、うーん……いわゆる団塊の世代の左翼過激派、そろそろ両親が鬼籍に入るころ。公安には身元を伏せていても、シンパの弁護士にはまるまる明かしているわけだし、弁護士なら身元照会や親の資産調査もできる。
かつてオウムの連中がやったように、組織の資金源と称して、いいように遺産を弁護士によって吸い取られてるんじゃねえかあ? と思うところしきり。
いや、潜伏中の左翼活動家が、想像を絶するほど世間知らずが多く、絶句することが少なくないもんで。
『さしも知らじな』、読み返し、手をいれ、また読み直して手をいれたあと、その先が、ぴた、と音を立ててとまりました。ま、こういうことはあるわな。プロットもキャラクターも作品の雰囲気もできあがってる。投げ出さなければ、何とかなる。きっとね。
●今日の業務連絡
えー、8月6日(火)午前8時、テレビ朝日系列の『スーパーモーニング』って番組の、『激論!』ってコーナーに出ることになりました。コーナーのオンエアは午前9時から1時間ぐらい。『利家とまつ』がらみで、戦国武将の女性の生き方うんぬんってことらしいんですが……これ、討論になるんかいな。時間こそ長いものの、出席者の数がかなり多いので、鈴木が映るのはほんの一瞬、って可能性は大っす。
ともあれ、『動いている鈴木』が、どのぐらいカビラ兄に似ているか、あるいはどのぐらい『ムトゥ・踊るマハラジャ』のラジニカーントに似ているか、確認できる機会は滅多にないんで、興味のあるかたは是非どうぞ。いやまあ、「別に確認せんでもええわい」と言われればそれまでですが。
8月5日(月)
●ともあれ上京の小説家
今日の体重は70.8kg。体脂肪率28.0%。昨日の睡眠薬はゼストロミン。抗不安薬は午前6時、正午デパス、午後5時ソラナックス。昨日の万歩計は1457。昨日の摂取アルコールは缶ビール350ml2本。ワイン白フルボトル1本。
今朝は5時起床。犬の散歩やってリターンスライダー5分間。シャワー浴びて寝汗流して髭剃って書斎。
メールチェックしてページ更新。あとは新刊にともなう名刺の発注やら軍手の手配やら。
もう、書斎でお籠りしてもアカン感じなんで、『さしも知らじな』は出先で書くことにすることにし、早々に上京荷物の整理。最小限に留めているつもりでも鞄が重く感じるのは、このくそ暑さのせいだな、ぜったい。
それから実家兼コテ屋の本社に寄って軍手本体を受け取り、販促屋に軍手を持ち込み、新幹線で東京。
八重洲ブックセンターでどかどかどかと新刊本を買い込んで別送。
それからタクシーで六本木プリンスホテル。この時点でもう4時。汗ぐっしょりなんで、シャワー浴びて、ティーラウンジ……がないな。中庭にどかんとプールがあって、それを見下ろす感じで部屋が円筒状に並んでいるんだが。
さすがにこういう造りでビキニ着て泳ぐような根性あるおねーさんは、容姿のレベルも違うんで、目の保養になりますけどね。
ただ、慣れないホテルってのは、勝手がわからないから、ちょっと疲れるかな。
5時にディレクター@氏が来訪。当初、アークヒルズ全日空ホテルに宿泊予定だったんですが、六本木プリンスに変更になったんで、行程と入り口の確認。
それから明日の本番の詰めの打ち合わせ。
生本番(うーん、こう書くと別のことを想像してしまうんですが)のトークショーといっても、結構綿密な進行台本をつくる、といった具合なんだそうな。いや、いきなりぽんと放り出されたらどうしようかと戦々恐々としてましたが、すこしほっとしました。
ちなみにメインテーマが判明しました。『ヴィクトリア&ベッカム、利家&まつに学ぶ夫のプロデュース術』だそうな。なんだかものすげえ強引なククリだけど、ちゃんと統一がとれているところが妙に笑えますね。
すでに細かい進行台本はできあがっていて、内容と進行の詰めと確認。決定稿はディレクターが自分で徹夜で進行台本に手をいれて、明日の本番前に渡してくれる、ってなことだそうです。
さらにちなみに週一回のこのコーナーの担当ディレクターは、この@氏一人だそうな。
「いろんな人と会わなきゃならないんで、大変でしょう」
と水を向けると、やっぱり、
「そこが面白いんっす」
といった答えが返ってきました。やはり、テレビ局の情報畑の人間は、人間そのものが好きなんっすね。
6時半にホテルに戻り、$社と7時待ち合わせで打ち合わせ。
それにつけても不思議なのは、昼間っからずーっとプールサイドで甲羅干ししたりプールでぴちゃぴちゃやっている、ビキニのおねーさんふたりが、この時間になっても、まだプールサイドで飯食ってること。
うーん、テレビ局が近くにあることといい、てっきりタレント志望者のスカウト待ちかと思ったんですが、どうも、違うような……
ホテル全室からプールを見下ろせる造りになっているので、シャイな日本人には、ものすげえ泳ぎにくい造りになってる。
彼女たち、要するにその『呼び水』で雇われてるんじゃないか? 今度、確かめてみようっと。
だけど、朝から日没まで、ひたすらプールサイドでぼーっとしてるだけの仕事って……その時間、わしにくれよ。
8月6日(火)
●全国ネット生本番の小説家
今日の体重は、体脂肪率は不明。昨日の睡眠薬はゼストロミン。抗不安薬は午前5時、正午、午後5時ソラナックス。昨日の万歩計は8966。さすがに都内はよく歩かされるぜ。昨日の摂取アルコールはビールジョッキで2杯。
今朝は6時起床。シャワー浴びて歯磨いて髭剃るともう7時。あわててモーニングバイキングで飯。
7時半に局入り。会議室で進行台本決定稿に目通し。確認したところ『スーパーモーニング』の総合進行は放送作家が統括しているものの、『激論』のコーナーの進行台本は、ディレクター@氏本人が書いている、とのこと。
ちなみに『スーパーモーニング』の台本書きについては、放送作家に丸投げするか、自分で書くか、ディレクターそれぞれだそうな。
8時15分ごろに関係者全員集合。一応、列記しておこう。
進行・吉田照美、川北桃子
出演・木元教子(評論家)、池内ひろ美(夫婦問題カウンセラー)、落合信子(プロ野球解説者、落合博満夫人)、松木安太郎(サッカー解説者)、穴井夕子(タレント)、鈴木輝一郎。
すこし驚いたのは、吉田照美氏がぼくの顔を覚えていたこと。前回文化放送『やるきまんまん』でご一緒したときは、20分ぐらいのものだったので、どうせ覚えていまいと思っていたんですが。
そういえば、極端な顔音痴のぼくでさえ、営業マンをやっていたときには、一度会った人間の顔は忘れなかったなあ、と思うと、この種のショービジネスの人間関係のシビアさを感じた一瞬でござんした。
あとは進行台本を睨みながら、進行確認。NHKの場合だとここでドライとかランスルーがはいるんですが、控え室で口頭で一気に。
面白いのは、ぼく以外はテレビ慣れしている人たちばかりなせいか、やいのやいのと雑談しながらも、枠内の役割分担が決まってゆくこと。
『夫のプロデュース術』というテーマと、キャラクターの流れで、主役が落合信子氏、狂言まわしが進行役の二人、穴井氏が落合氏の補完キャラで、松木氏がサッカー関係、鈴木が歴史関係の情報補強、池内氏が夫婦関係の流れの解説をし、木元氏が視聴者代表としての意見を述べる、ってな具合。
午前9時にスタジオに移動。全体を俯瞰する放送作家α氏が、会議室の場でのぼくの様子に不安を感じた(そりゃそうだろう)のか、側に寄ってきて、流れを再確認してきた。
幸い、コーナーディレクター@氏の進行台本はよくできていて、決め言葉を棒読み(まあ、元をただせばぼくが言った言葉で、それを再録されているのを『棒読み』といっていいのかどうか)するだけですむ。
要するに「下手にウケをねらってアドリブを飛ばして進行をぐちゃぐちゃにするなよ」って念押しです。
ま、そんなこんなで本番開始。
しかし、面白いもんで、落合信子氏、テレビの画面を通じると押しつけがましさと傲慢さが鼻につくんですが、直接会って受ける印象は、オンエア中でも、とても夫想いの奥さん、といった雰囲気に満ちていること。やはり、テレビカメラは怖いっすね。落合氏が時間が読めず、ときどき進行をディレクターと吉田氏が強引にすすめなきゃならなくなったのは、まあ、ご愛敬、ですか。
印象的だったのは、ぼくの隣の池内ひろ美氏で、万年筆片手に、自分の言うべきことなどなどをメモしながら、こまめにアドリブを入れていたこと。『夫婦問題カウンセラー』という立場上、ここでの発言が仕事に直結するだろうから、ま、当然っちゃ当然か。
ぼくはというと、ほぼ完全に傍観者になってましたね。下手にアドリブを入れるよりも、あの場に立って、ほかの人のアドリブの入れ方、かませかたを学ぶ、って感じですか。
へええと思ったのが木元氏のアドリブの入れ方で、「ええとね」とか何とか発声して、『発言するぞ』と周囲に宣言し、カメラが自分にスイッチされたのを確認してから話すのを見たこと。ICレコーダーの音声自動起動みたいっすね。
ま、そんな具合で10時に撤収。六本木プリンスの部屋に戻る途中、ひょっとしたらとプールを見おろしてみたら、昨日とは別の女性が二人、やっぱりビキニに着替えて泳いでました。
午前11時に河出書房新社Q氏と小説家入門本『何がなんでも作家になりたい!』の打ち合わせ。表紙のデザインの別案の選定と、ゲラの最終確認。発売日の確認などなど。ま、詳細は本を読んでのお楽しみってことで。
同業者Ωさん(注・ミステリじゃないほうです)のことに話がおよんだんですが、社内稟議、通ったそうで何より。出来上がり、楽しみにしてまっせ〜
ま、そんな具合で岐阜に帰ってきて、メールチェックしてページ更新。あとはとっととダウン。
あまりにも寝室が暑く、エアコンもきかないんで、アイスノンを持ってくるように女房に頼んだら、冷えてなくて、保冷材を持ってきた。
「わしは缶ビールか!」
と怒鳴ったら、
「ドライアイスを脇腹に突っ込まれなかっただけましだと思いなさい」
……だーかーらー、そういうブラックな発言はやめなさい。
8月7日(水)
●暑さにダウンのコテ屋のおやじ
今日の体重は70.8kg。体脂肪率30.5%。昨日の睡眠薬はゼストロミン。抗不安薬は午前6時、正午、午後5時ソラナックス。昨日の万歩計は6249。昨日の摂取アルコールは缶ビール350ml3本。ワイン白ハーフボトル1本
今朝は6時起床。当初の予定では4時半に起床して6時に名古屋、8時まで『デニーズ』で『さしも知らじな』書いて、ってな段取りだったんですが、ぜんぶぶち壊し。
しゃあないんで、とりあえず書斎入ってメールチェックしてページ更新し、ハンドル握って名古屋市内をコテ屋の営業。
日本エッセイスト・クラブ編・`99年版ベスト・エッセイ集『木炭日和』(2002年7月10日・文春文庫・476円)読了。文庫本のページ数1〜2枚のエッセイだと、はっきりと筆力の差が目につくので、怖いっすね。
森繁久彌の巧さは抜群。死の床にあった共演者を見舞いにいったら、その病人が、「シゲさん、寂しいんで、一緒に行こう」と誘うおかしさと悲しさは最高。
玉石混淆ですが、いくつかある『玉』のすばらしさが図抜けているんで、ぜひどうぞ。
林雄司『死ぬかと思った 3』(2002年8月2日・アスペクト・1000円)読了。悪くはありません。ただ、安定して笑いがとれる瞬発ネタとなると、大小便を含めた下半身か、痛い話が中心となってきます。女房には無茶苦茶ウケていたんで、これは好き好きの差が出るかも。
どたまが暑さで朦朧としてます。得意先で領収書を2枚切ったり、ガソリン入れたまま、気づかずにスタンドでぼーっと何分もしてたり。こりゃもうアカンということで、さっさと帰宅。
いちばんきついのは、ほんとうにあと10日ぐらいですからね。これさえ乗り切ってしまえば、あとはどうにかなるでしょう。
●今日のメール
常滑の狸おばさんから『言いたくないし、言っても仕方ないけれど』
暑い!!!
38度なんて、日本が発熱している・・。
大きなひえぴたでも、貼りましょうか?
テレビ、拝見しました。スポーツの方がメインでしたね。
でも、結構いいポジションだったようで。
この時間、時々見てるんですが、今日はいつもより爽やかな「朝の番組」でしたね。
あまり議論にはならないテーマだったからでしょうか。
サッカー代表が、松木さんではなくて、カビラさんだったら、
おもしろかったのに・・。
あまりの暑さに、とうとう安い窓用クーラーを買ってしまいました。
例のごとく、自分で取り付けました。これで、安眠できるかな?
常滑の狸おばさんでした。--
はい、ま、詳細は8月6日の日記を読んでいただくということで。
ちなみに、ぼくはほとんど画面には出ませんでしたが、見ていた同業者知人からは「『あの中では』インテリゲンチャに見えるようにふるまっておった」と言われました。『あの中では』ってなんだよ。
テーマによっては修羅場が展開されるそうですが、昨日はスキャンダルネタでもなく、まずまず安心、ってところだった模様です。
ディレクターによると、ネタによるゲストの忌避よりも、日程的にお盆休み前の前撮りのためにスケジュールが押さえにくくて、そちらが大変だったそうな。
しかし、狸の窯、大変そうですね。うちの親父の頃は、コテ屋の火床の前に塩をでんと置いて、水呑んで塩なめながらやったそうですが、そちらはどうでしょうか。
発汗とともに、ビタミンやミネラルも流れだすそうなんで、夏場だけでもとにかく気をつけてさしあげてくださいね。
コテ屋の職人のときは、火床の炎の輻射熱があるんで、竈の前だけは特別暑いんだけど、狸焼きのときは窯に封をしてるでしょうしね。そこいらはどうなんだろう。
いずれにせよ、夜の暑さは辛いところです。くれぐれも、体を壊さないようにしてくださいね。
8月8日(木)
●極限疲労のコテ屋のおやじ
今日の体重は71.0kg。体脂肪率27.5%。昨日の睡眠薬はサイレース。抗不安薬は午前6時、正午、午後5時ソラナックス。昨日の万歩計は1787。昨日の摂取アルコールは缶ビール350ml2本。ホワイトポケットボトル180ml1本。
しかし、それにつけても全身に疲れがみなぎってますね。10時間寝てもまだ疲れがとりきれてない……酒がいかん、酒が。
正直なところ、よほど休養をとりたいんですけどね。今月はお盆があって、コテ屋のおやじにまわす日程に限りがある(ええと、お盆の間は、もちろん原稿書きっす)。無理は禁物とは承知しつつ、布団から這い出るかんじ、ですか。
ともあれ、6時起床。犬の散歩もメールのチェックも、やってる暇がないんで、そそくさとシャワー浴びて飯食って、ハンドル握って中津川・恵那・瑞浪・土岐・多治見をコテ屋の営業。
小説家入門本『何がなんでも作家になりたい!』の発売日がおおむね確定したんで、都内の書店まわりの日程も決めて宿の手配。
京都・大阪・名古屋の書店まわりは、正確な搬入日が確定してからだな。
別冊宝島『楳図かずお大研究』(宝島社・1324円)読了。タイトル通りの内容のムックです。必見はすがやみつる『楳図マンガの恐怖技法』の欄で、いわゆる印象批評ではなく、実作者の目から作品の特異性を検証しているところで、この欄を読むだけで、このムック1冊買うだけの価値はあるかも。
あと、首都圏書店まわりのアシスタントの手配。
本社兼実家に戻ると、神戸にヨメに行った実妹が帰省していたので、あっちの病院・こっちの病院と連れ回して見舞いのハシゴ。まあ、思うところいろいろですが、一切口を出さないところだけは、我が妹ながら大した奴です。普通は、金も出さない汗も流さないけど、涙と口だけは出すもので、それが事態をややこしくさせるんですが。
それから、先日通夜とお葬式のお手伝いをしたところから、夕食のご招待があったんで、女房と二人して顔を出してきました。初七日はぼくはテレビの仕事で出られませんでしたしね。
「あのな、ぼくの持論では、人間の一生の運の総量は、だいたいはじめっから決まっとるもんで、どーんと使っちまう奴はすぐに運がからっけつになるんや」
と、これは喪主。
「そやけど、うちの親父は、酒ものまず煙草もすわずバクチもやらず、ぜんぜん手持ちの運も使わずに逝ってまった。運を使いだめして、結構心残りやったやろなあ、と、思うのや」
なかなか、しみじみさせることを言うもんです。
「そこで、輝一郎君、今こそ親父の心残りを何とかしたらなあかん。その道理はわかるな」
「はあ……何をすればいいんでしょうか」
「『サマージャンボ宝くじ』が発売しとる。使い残した親父の運がある。今買えば、絶対当たるはずや。だから、その原資を出すように、うちの女房に君からも頼んでくれへんか。この話をしたら、おもいっきり叱られてまったもんやで」
ものすげえ論理に椅子からコケたぜ、ほんと。いやぁ、順縁の極楽往生って、こんな感じですわなあ。
それにつけても参るのが時代小説書き下ろし『さしも知らじな』にまったく手をつけていないこと。常時原稿を鞄に突っ込んで広げて目を通して、作品勘だけは維持するようにしているんですが。
●今日のメール
やいち@姫路市さんから『東京堂書店のガラスケース』。
今日、たまたま書店で『本の旅人』8月号を入手して、帰りの電車の中で開きました。
巻頭言?が、鈴木さんの「東京堂書店のガラスケース」で、驚きました。
ホームページで確認したら、ちゃんと、最初に告知されていましたね。
自著との入れ替えのくだり、どこまでが本当なのでしょうか。
やいち@姫路市
ええと……恥ずかしながら本当で、デビュー間もない頃は、そこまで書店の棚が徹底して管理されているとは知らなかったもんで。今はさすがにやってませんけどね。
ただ、あの手のことをやる著者は後を絶たないみたいですねえ。東京駅前の八重洲ブックセンターでは『当店のベスト10』は、鍵のかかったガラスケースに入れられてます。
しかし、恥ずかしいというか何というか、あの原稿を書いたあと、東京神田神保町の東京堂書店に行ったら、改築中の仮店舗のサイン本コーナー、ガラスケースじゃなくて、普通の棚になってました。あらあら。
8月9日(金)
●みなぎる疲労、とびちる睡魔のコテ屋のおやじ
今日の体重は72.5kg。体脂肪率25.5%。昨日の睡眠薬はゼストロミン。抗不安薬は午前6時、正午、午後5時ソラナックス。昨日の万歩計は1745。昨日の摂取アルコールは缶ビール350ml3本。日本酒1合。
今朝は5時半起床。二日間メールチェックもページ更新もやっていないんで、とりあえずちょこまかと書きためたたものをPage Millに流し込んで整形してアップロードしてメールチェック。
シャワー浴びて軽く野菜ジュース呑んで、ハンドル握って尾張旭・小牧・犬山・江南をコテ屋の営業。
参るのは、運転している最中にふらふらっと睡魔に襲われること。睡眠時間は一応足りてはいるんで、薬関係のハングオーバーとか副作用かと思ったんですが、10時をすぎても改善せず。こりゃまあ、昨日の病院まわりで生気を吸い取られたか。
それでも午前中はICレコーダー握りしめ、信号待ちの合間に口述で吹き込んだりしましたが、うっかり赤信号で突っ込んだりなどなど、ちょっと怖い思いをしたんで、これはとりやめ。とにかく、まずは生きて帰ることが先だわなあ。
養老孟司『人間科学』(2002年4月25日・筑摩書房・1810円)読了。哲学書というか、まあ、そんな感じの本です。特記事項なし。
向野幾世『お母さん、ぼくが生まれてごめんなさい』(2002年6月11日改訂版・産経新聞社・1143円)読了。1978年刊行版の再刊。「これ読んで泣かねえ奴は人間じゃねえ」と言われそうな、古式ゆかしい障害者ネタ本です。しかし、身体障害をネタに泣きをとりにくるのは、うーん……ぼくは、好きじゃないなあ。
こうしてみると、乙武匡洋『五体不満足』の、作品としての良さを痛感させられる1冊ではあります。乙武氏の本は、読んでるこっちも元気になるもんなあ。
いずれにせよ、絶対泣ける本なのは確かです。『感動とは泣くことなのだ』と考えている人にはおすすめ。
朽木ゆり子『マティーニを探偵する』(2002年7月22日・集英社新書)読了。これは収穫。
タイトル通り、マティーニのレシピから発祥まで、幅広くかつ手際よくまとめた1冊です。『だからどうした』といったツッコミをいれないように。
こういう、いい意味で無駄な本を、女性が書くのは珍しいかなあ。
ちなみに、ぼくはマティーニはタンカレーかビーフィーターで、ベルモットはチンザノの白または赤。ボンベイサファイアは、好きだけどカクテルには向かないしね。
酒好きには、楽しめる1冊です。
8月10日(土)
●徹底休養のただのトド
今日の体重は72.2kg。体脂肪率29.5%。昨日の睡眠薬はゼストロミン。抗不安薬は午前6時、正午、午後5時ソラナックス。昨日の万歩計はリセットかけちゃったので不明。昨日の摂取アルコールは缶ビール350ml3本。宝焼酎180ml1本。
疲れが溜まりに溜まってますからね。『今日はすべてをほうり出して一気に休む』と方針を固め、午前9時に起床したところで、歯だけ磨いて飯はパスし、睡眠薬と向不安薬を呑んで再就寝。
昔と違って、今の、ベンゾジアゼピン系睡眠薬は、じゃかすか呑んでもちっとやそっとでは死なないから、この意味では気楽っすね。
午前11時に一旦起床。書斎に入ってメールチェックしてページ更新。
しかし『休養』といいながら、明日ダッシュして書けるように方眼紙をクリップボードにはさんで枕元に置いて、『さしも知らじな』のラフ書いてるんだから、意味ねえよな。
ま、どっちにしても午後も再就寝。
夕方、クリップボードに方眼紙はさんでラーメン食いに、今日になってはじめて外に出ました。
だけど、死体の首が笑っただの、ハラワタをぶちまけただのといったシーンのラフを書きとめながらチャーシューメンを食うのは、何とも。